2015年10月26日

朝日カルチャー新宿教室「ダウントン・アビー」講座(2015/10/24)&ヴィクトリアンイベント(10/16)来場御礼

 2015年10月24日に朝日カルチャーセンター新宿教室にて「『ダウントン・アビー』鑑賞のための時代背景入門」という講座をしました。





 今回は発売元のNBC ユニバーサル・エンターテイメントにも許可を得て、ドラマ『ダウントン・アビー』の画像や映像を参照しながらお話をすすめました。まず、当時の3つの階級とそれぞれのグループに代表される考え方(とみなされているもの)、キャラクターがどの階級に属するのか、それによってどのような性格付けがされているのか、どんなところにそれが表われているのか……というようなところを考察し、次に複雑な貴族の称号と呼称について、ドラマの内容に絡めて解説しました。さらに、爵位と財産の相続、長子相続と限嗣相続と厳格継承財産設定と女相続人と……などなど、ねっとりやっていたらあっというまに時間切れが近づき、最後の家事使用人のあれこれについてはちょっと駆け足になってしまって失礼しました。ですが、どうしてもお伝えしたかったところについてはなんとかできたんじゃないかと……。

 いろいろといたらないところもあったかと思いますが、何かしら得るものがあったならさいわいです。ご来場いただいたみなさまには深くお礼を申し上げます。

※※※

 また、その1週間ほど前の10月16日には、東銀座のArt Gallery M84にて、石井理恵子さんと共著で9月に出版した『ヴィクトリア時代の衣装と暮らし』関連のイベントにも参加しました。同書のなかで、ファッション史や階級別服装の解説挿絵を描きおろしてくださった松本里美さんの、銅版画の個展『CURTAINカーテン/inside & outside stories』会場でおこないました。トム宮川コールトンさんによる取材写真のスライドショーを見ながら、松本&石井&村上でトーク。

 当日の様子は以下でどうぞ。

松本里美さんのブログ
 http://eggdays.exblog.jp/25003384/

石井理恵子さんのブログ
 http://britcat.blog.so-net.ne.jp/2015-10-18
 
 おしゃべりは得意でなくて、なんだか申し訳ないほどあわあわした感じになっていたような気がしますが(わたしはね)、それは置いといて、写真と銅版画と、お茶とお菓子とワインですてきなひとときになったんではないでしょうか。こちらもご参加くださったみなさま、ほんとうにどうもありがとうございました!



紀伊國屋書店で購入 / 楽天ブックスで購入 / amazonで購入


posted by rico at 18:47| 仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月11日

『ヴィクトリア時代の衣装と暮らし』発売中

 新しい本ができました。『英国男子制服コレクション』『パブねこ』のライター石井理恵子さんとの共著です。

victorian_cover_syoeiobi.jpg

ISBNコード:978-4-7753-1344-2
Cコード:0077
シリーズ名:制服・衣装ブックス
書名:ヴィクトリア時代の衣装と暮らし
発行年月日:2015年9月10日
判型:A5判
ページ数:160ページ
著者名:石井理恵子/村上リコ
価格:本体2,000円(税別)
新紀元社コード:趣味・実用

出版社より:

 英国には、かつて実際に使われていた建物を移築して、昔の暮らしを再現しているミュージアムがいくつもあります。ヴィクトリア時代をテーマにした場所では、当時の服装に身を包んだガイドさんたちが迎えてくれます。
 また、チャールズ・ディケンズのファンが集まるフェスティバルでは、ヴィクトリア時代の仮装をした参加者たちと出会えます。

 そんな、ヴィクトリアン・ファッションを身にまとった人たちの写真をオールカラーで掲載しています。図版やイラストとは違った、リアルな装いを知る事ができる貴重な一冊です。


 石井さんとカメラマンさん、協力者の方々が、英国各地をまわって、ヴィクトリア時代の生活を再現したオープンエア・ミュージアムやフェスティバルを取材し、集めてきた衣装の写真が主役です。わたしは歴史コラムや年表、ディケンズフェスティバルの章の構成と文章を担当しました。

 着て動き回り、デモンストレーションをおこなうための装いであるせいか、ひとつひとつの衣装や着こなしは、あまり厳密に作られたものというわけではなかったりもするのですが(たとえばロングスカートの下は安全ブーツだったり)、たくさんの写真を見ると、やはり色のついた実物の衣装のイメージ喚起力というのは強力だな〜と感じます。英国の皆さんが考えるヴィクトリアンなファッションってこんな感じ、というのがとてもよくわかります。

「制服・衣装ブックス」としては背景・脇役ではありますが、さりげなく映り込む建物や道具などがまた、たいへん良いです。こちらは基本的に本物か、またはそれに近いレプリカが多いです。本書に登場するオープンエア・ミュージアムには、わたしも過去に訪れていますが、石造りのコテージや、黒光りする鋳鉄のレンジや、大きなお屋敷のキッチンや洗濯室の様子など、生活の匂いの残る空間は、好きなひとにはたまらないものです(わたしとかね)。好きなひとにとってはえりすぐりのお薦めスポットですので、ぜひ実際に訪れてみてほしいなと思います。

 おまけ。わたしの撮ってきたこぼれ画像。本には載っていません。

IMGP6772.JPG
 ブリスツヒル・ヴィクトリアン・タウンの学校。2007年。

P1160670.JPG
 ビーミッシュのメイドの部屋。2012年。

IMGP2255.JPG
 シャグバラの使用人ホールの御者のコート。2006年。

 どうぞよろしくお願いします。

■目次
ヴィクトリア時代の社会と服装

第1章 街と村の人々の衣装
ブリスツ・ヒル・ヴィクトリアン・タウン
ビーミッシュ

第2章 お屋敷の使用人たちの衣装
シャグバラ

第3章 ディケンズの時代の人々の衣装
ロチェスター・ディケンズ・フェスティバル

[コラム]
田園地帯のコテージ暮らし
敷地内の移動には実際に使われていた乗り物で
ビーミッシュを支える衣装部の仕事
シャグバラの歴史と代々の所有者たち
カントリー・ハウスと使用人
「ヴィクトリアン・ファッション」の変遷
ヴィクトリアン・ファッションを楽しむための映像作品
ディケンズの作品とその時代
チャールズ・ディケンズの代表的な作品
ヴィクトリアン・ドレスとエチケット
ミュージアム紹介
アクセスデータ
旅のヒント





紀伊國屋書店で購入 / 楽天ブックスで購入 / amazonで購入
posted by rico at 19:42| 仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月12日

近況&わたしの英国旅行持っていくとおすすめなものリスト2015

 たいへんごぶさたしております。暑いですね。
 ふたつ同時進行で泣きながらすすめていたお仕事がなんとなくひと区切り。ひとつは9月前半、もうひとつは10月初頭に発売される予定なので、近くなったら告知しますね。

●春旅行

 5月後半に、枢やなさんとスタッフさんと四人で15泊17日のロンドン〜カンタベリー〜サセックス〜オックスフォード〜コッツウォルズ〜エディンバラ〜ヨークというちょっとした英国大周遊旅行を敢行してきました。
















 ちょっと詰め込みすぎの旅程で疲れさせてしまったかな、という反省点もありつつ、大聖堂にお屋敷にお城にサーカス、バーレスクまで、なかなかおもしろいものをたくさん見られたので、『黒執事』の今後の展開が楽しみです。

 http://twilog.org/murakamirico/date-150514

 ↑旅行中(5/14〜28)はリアルタイムでツイートしていました。ご興味があればtwilogでごらんいただければ。

●秋旅行

Bakkhai Short Trailer from Almeida Theatre on Vimeo.


 来月9月には、また家族旅行にかこつけてベン・ウィショー君の舞台‘Bakkhai’も見に行ってきます。たのしみ。

●わたしのロンドン・持っていくとおすすめなものリスト2015

150812.jpg

 誰かと一緒に行くときや、「ロンドン行くことにしたんだけど……」という友人知人から、「用意したほうがいいものある?」という質問を受けることが多くなったので、個人的に持っていくと重宝なもの、そうでもないもの、をまとめて載せてみます。1回リストにしておくと、聞かれたときサッと出せて自分が便利だからね!

 当然ながら、予算や行動ペース、関心、行き先など、旅のスタイルに合わせて必要な荷物はまったく変わります。あくまでわたしの場合は、ということで。先進国なので、なんなら手ぶらで行ったって服も小物もなんでも買えますよ(ぜいたくざんまいできるだけの予算があるなら、ですが)。

・歯ブラシ →日本と違って高級ホテルでも置いてない
・携帯用スリッパまたは部屋ばき →ホテルは土足なので。使い捨てでOK
・携帯用殺菌ウェットティッシュ →おしぼり出ないので
・ジップロック数種類、ビニール袋、ゴミ袋 →あると何かと便利
・変換プラグ →英国はだいたい三本足のBFタイプ
・マスク →機内やホテルの部屋で乾燥防止に
      ただし街中ではつけてる人がおらず、不審がられると思うので使わない
・保湿化粧品類 →とにかく乾燥するので。あっちでも買えますが使い慣れたものを
・リンス →シャンプーしか置いてないこともあるので念のため
・たためるレインコート、防水ウィンドブレーカー+折り畳み傘
 →にわか雨が多いですが、すぐやむので前者あると超便利、あと帽子もおすすめ
・着圧ソックス、フライトソックス →長時間フライトのむくみ解消に
・カーディガン、ジャケット、ストール
 →脱ぎ着がラクでしわにならず体温調節しやすい羽織りもの必須
・折りたたみボストンバッグ+スーツケース固定用ベルト
 →おみやげが増えたとき用に
・スマートカジュアルの服セット
 →アフタヌーンティーやホテルディナーをするならだいたいこれ
  しわにならないワンピースかブラウス+スカートかパンツかスーツ
  男性はチノかジーンズに襟のあるシャツ、ジャケット
  NGだと思うのはカジュアルなスニーカー、Tシャツやトレーナー、半パン・サンダル
  靴はできればパンプス、革靴がいいみたい
 (観光モードではかなり歩くのと、まあまあのレストランでも浮かないように
  わたしはだいたいウォーキング兼用フラット靴で旅程ずっと通してます
  パンプスやフラットシューズとスニーカーを持っていって使い分ける人も)

※滞在期間が長い場合は……
・携帯洗濯板と小さいピンチハンガー
 →下着やハンカチなど、部屋に備え付けの石鹸で洗濯するとすぐ乾くので荷物が減らせます
 →洗剤や洗濯ネットを持っていってコインランドリー(launderette)を使っても
・割りばし、紙皿、小さいタッパー →持ち帰りご飯を買ったときのため

※逆にいらないもの
・タオル、ドライヤー →だいたい宿にあります。部屋になくても貸してくれる
・変圧器 
  →日本は100V、英国は240Vで電圧が違うのですが
   最近の電子機器(PC、デジタルカメラ、スマホ、タブレット)は
   だいたいユニバーサル対応なので、必要になったことはいままでないです
・布のエコバッグ →持ち歩くと超便利なんですが、現地調達をお薦め
  本屋、スーパー、雑貨屋など、どこでも安くて可愛いのを売ってるので

 あとは、フリーズドライの日本食やお味噌汁などを持っていくひともいますね。
 ホテルの部屋にお茶が入れられる湯沸しとカップがあるなら、
 ミニサイズの袋入りチキンラーメンがエマージェンシーフードとしてお気に入り。

 そんな感じで、ご参考まで。もっと細かい旅程や行き先を詰めなくちゃ。アデュー! アデュー!
posted by rico at 20:00| 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月19日

シャーン・エヴァンズ『フォト・ストーリー 英国の幽霊伝説』2015年1月刊行



『フォト・ストーリー 英国の幽霊伝説  ナショナル・トラストの建物と怪奇現象』
シャーン・エヴァンズ/村上リコ日本版監修/田口未和訳
ISBN978-4-562-05125-0
A5判・286頁 定価3780円(本体価格3500円)
2015/1/26刊

 歴史的な建築物の保護を行う英国のナショナル・トラストが管理する建物に住む人たちやスタッフへの取材により、彼らが実際に体験した不可解な現象や古い屋敷や土地にまつわる伝説や神話を集め、幻想的な写真とともに紹介する。


 1月26日に発売になります。1月21日取次搬入、22、3日あたりから書店にならぶとのこと。

 村上は日本版監修を手がけました。翻訳は田口未和さんが担当しています。著者は『図説 メイドと執事の文化誌(Life Below Stairs)』と同じシャーン・エヴァンズ。

 サブタイトルの「ナショナル・トラスト」とは、英国の歴史的建造物や自然の景観を保護する団体のこと。1895年に設立され、100年以上も活動をつづけています。貴族の城、大邸宅、マナーハウスはもちろん、海岸線や手つかずの湿原、有名人の生家や旧宅、古代の遺跡、工場などの近代化遺産、灯台や郵便局まで、ナショナル・トラストが保護・補修・公開している資産(プロパティ)は多岐にわたります。
 
 保護にあたいする由緒ある場所が多いわけですから、悲劇の言い伝えや「いわく」には事欠きません。本書は、ナショナル・トラスト保護資産で働く管理者やボランティア、訪問者から直接きいた体験談のほか、その地に伝わる伝説・怪異談などを収集し、紹介するものです。アン・ブーリンからチャーチル、ジョージ・スティーヴンソンやアラビアのロレンスまで、歴史上の有名人にまつわる話もあれば、ローマ時代の兵士やケルトの戦士を見たというような目撃談、神話・民話に近いようなお話、ちょっとした不思議な体験もあり、取り上げられている内容はさまざまです。

2015-01-19 10.03.48.jpg
 目次。取り上げられているのはぜんぶで72箇所、日本版には地図もつきます。

 わたしが原書を読んだとき、ぜひ日本版を出して皆さんにもお伝えしたいと思ったポイントは、ナショナル・トラストならではの部分――お屋敷を保護・調査・公開する人びとが、日々の業務の中で体験した小さな出来事の数々です。正体はわからないけれど存在するらしい、姿の見えない住人を「ジョーンズ氏」「メイベル」「奥方様」などと呼んで共存し、日常に起こった不思議な現象を「うまく説明できない」と語る彼女ら彼らは、どことなく誇らしげ。幽霊や妖精や不思議なものを愛好するお国柄、古いものを大事にし、語り伝える性質と、ナショナル・トラストの保護資産はぴったりの取り合わせです。

 綺麗なオチのつく「物語」や、身の毛もよだつ「恐怖体験」をお求めの方には、ひょっとしたらジャンルが違うかも……と思いますが、またちがった楽しみをご提供できるかと思います。うん。
 
 巻末には、英国のとあるお屋敷でわたしの体験した――というか、いつも旅行に同行してくれる猫丸さんから聞いた――話を、日本バージョンの「幽霊伝説」として寄せました。おまけとしてお楽しみいただけると幸いです。

 以下は、担当の方があげてくださった本文サンプル。写真についての解説もあります。













 ちょっといいお値段ではありますが、美しい仕上がりで、手元にあると嬉しい本です。どうぞよろしくお願いします。



紀伊國屋書店で購入 / 楽天ブックスで購入 / amazonで購入

posted by rico at 11:38| 仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月11日

年始のご挨拶と2015年の近況

150111_edited.jpg
 ご挨拶が遅れました。あけましておめでとうございます。

 2014年は翻訳書 A・Mニコル『怪物執事』と著書『図説 英国貴族の令嬢』を出しました。
 ことしは共著1冊、翻訳2冊、監修1冊(下記)の予定が決まっています。スケジュールはありがたいことにまずまず埋まっていますが、単発の書き物や監修に関しては状況によりお引き受けできますのでご用のむきはお問い合わせください。


「ミステリマガジン」2015年2月号「ダウントン・アビー」特集号
“「ダウントン・アビー」と階級の箱庭”という解説文を寄せました。ドラマのなかに見られる三つの社会階級の特徴や、貴族の称号と呼称、使用人の上下関係などについて解説しています。番組を見やすくする基本的な情報をまとめたつもりではありますが、できれば最後の項まで読んでいただければ嬉しいです。


シャーン・エヴァンズ著 田口未和訳 日本版監修村上リコ
『フォト・ストーリー 英国の幽霊伝説』原書房
 もうじき、2015年1月に発売予定です。サブタイトルは「ナショナル・トラストの建物と怪奇現象」。歴史的建築物、古い屋敷、有名人の旧宅や自然保護区に伝わる幽霊談や伝説・神話を集めた本です。2色刷りの幻想的な風景やインテリアの写真を添えてあり、装丁も美しい本になりそうで楽しみです。わたしは固有名詞や専門用語を中心に訳文の監修をおこない、巻末に解説文を寄せました。『図説 メイドと執事の文化誌』のシャーン・エヴァンズ著。

 本年もよろしくお願いいたします。
posted by rico at 19:40| 仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月10日

『図説 英国貴族の令嬢』発売中

4309762220

図説 英国貴族の令嬢 (ふくろうの本)
村上 リコ

 長らく取り組んでいた本が、無事に完成して発売になりました。19世紀後半から20世紀初頭の英国における貴族と上流階級の家に生まれた女性たちの日常について書きました。『図説 英国メイドの日常』『図説 英国執事』に続く、三部作の完結編……のような位置付けです。

目次:
序章 彼女たちの人生
第1章 英国貴族と継承制度
第2章 令嬢の少女時代
第3章 令嬢の社交界デビュー
第4章 令嬢の「ロマンス」
第5章 令嬢の結婚
第6章 貴族夫人のつとめ


2014-10-08 11.04.01.jpg
詳しい目次

●出版社公式サイトの紹介ページ●にて、抜粋を少し読むことができます。よろしければどうぞ。

 これまでの「図説」シリーズや、『エドワーディアンズ』『英国メイド マーガレットの回想』を楽しく読んでくださった方にはもちろん、この春からNHKでも放送が始まったドラマ「ダウントン・アビー」のファンの方にもぜひ読んでいただきたいと思います。企画や構成を考えていたときには、まさか地上波放送に降りてくるとは予想もしていなかったのですが、たまたまタイミングと内容が合って、知らず知らずのうちに解説書(としても読める本)を書いていたみたいな成り行きに。いえ、仕上げの段階でちょっと意識して寄せた部分はありますが。ドラマにはまっている担当編集さんとのおしゃべりの結果、「うーん、やっぱり狩猟のことは書いたほうがいいですよね!」とコラムをひとつ追加したとか(笑)、そのような感じです。

2014-10-08 10.49.53.jpg

2014-10-08 11.05.03.jpg

 どうぞよろしくお願いいたします。

楽天ブックスで購入 / amazonで購入 / 紀伊國屋書店で購入
posted by rico at 00:11| 仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月25日

来場御礼と『ダウントン・アビー』鑑賞のための時代背景入門ブックガイド



 去る6月21日、朝日カルチャーセンター新宿教室にて、「時代もの映画に見る英国男子像」という講座をしました。いらしてくださったみなさま、ありがとうございます。また、感想を書いてくださったり、おもしろかったよと言ってくださったかたもありがとうございます。書き物と翻訳が本業ですが、またひと前でお話をする機会をいただくこともあるかと思います。今後ともどうぞよろしくお願いします。直近ですと、9月には神奈川、11月には東京都内で学会のパネルの予定があります。詳細がわかりしだい告知しますね。

 話が時間ぴったりになってしまい、質疑応答の余裕がなかったのですが、終了後に、ドラマ『ダウントン・アビー』鑑賞にあたって参考になる初心者向けの本を教えて、というご質問をいただいたので、こちらでご返答いたします。
 
 なるべく入手容易で、日本語で、読みやすい本という基準で選びました。ご参考まで。


4309761100

図説 英国貴族の城館―カントリー・ハウスのすべて (ふくろうの本)
田中 亮三 増田 彰久
 
 このブログでもう何度も紹介しているのですが、何度でもおすすめしたい。田園の大邸宅(カントリー・ハウス)の美しい写真を用いながら、貴族の暮らしをヴィジュアルに紹介する本。必携。
 

4121010264

王室・貴族・大衆―ロイド・ジョージとハイ・ポリティックス (中公新書)
水谷 三公

 まさに『ダウントン・アビー』ど真ん中ぐらいの時代の「英国議会政治」を軸にしながら、貴族のシステムや生活文化、時代の変化を読み解いていく。馬車から自動車へ。『シャーロック・ホームズ』やバーナード・ショーやウェルズの時代。コンパクトな新書ながら参考文献集も本格的で勉強になり、安心して読める名著。


4422230018

イギリス貴族―ダンディたちの美学と生活
山田 勝

 英国貴族の日常生活に関する興味を細やかに満たしてくれる本。タイトルのとおり、どちらかというと女性より男性の世界。残念ながら品切れのようだけど、再版または増補改訂版希望。
 

4140016086

回想のベル・エポック―世紀末からの夢と享楽 (NHKブックス)
山田 勝

 1870年代から1914年の第一次世界大戦開戦までの「古き良き時代」、ベル・エポックのヨーロッパ文化について幅広く扱った本。


4582373232

ある結婚の肖像―ヴィタ・サックヴィル・ウェストの告白 (20世紀メモリアル)
ナイジェル ニコルスン Nigel Nicolson

 ヴィタ・サックヴィル=ウェストは男爵の孫娘として1892年に生まれ、1910年に社交界デビューした(つまりイーディスと同い年、ということになるのかな?)。ひとり娘で屋敷を継げず、財産や継承ををめぐってはいろいろともめた。ヴィタ本人が記した告白の回想録を息子のナイジェルが発見し、解説を加えて彼女の全体像を描き出そうと試みた本。とてもおもしろい読み物でもあり、グランサム伯爵家三姉妹の状況を理解するのにもってこい。これもぜひ再版すべき。むしろ文庫化すべき。


 ついでにといってはなんですが、その、わたしの本もよろしくお願いしますね……正直、わたしが単著として出している過去の本は、おおむね全部、わりとそのまま『ダウントン』副読本にお使いいただけちゃうような内容だと思いますので。ぜひどうぞ。
 
 (われながら偏った活動をしている……という自覚はあります……)
 
 以下折り畳みにて。


続きを読む
posted by rico at 16:02| 仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。