2016年12月04日

翻訳書の企画持ち込みの話


 先日、仙台の宮城学院女子大学で学生さん向けに講演をし、翻訳出版をしたい本があるが、企画の持ち込みはどうやってするのか、という質問を受けました。これはたまに聞かれることでもあるので、自分の場合を少しまとめておきます。あくまで自分の場合であって、他の方はまた違う経験をされていると思います。

 なお、自分自身もまだまだ経験の浅い身であり、経歴を存じ上げない方から個人的に企画を送っていただいても、世に出してさしあげる力はありませんので、あらかじめご了承ください。

 まず、最初の著書『図説 英国メイドの日常』を書いたときに付き合いのできた担当編集者に、次に翻訳して出したい本の企画書と試訳を渡して、検討してもらい、運よく形になったのが『英国メイド マーガレットの回想』です。先の本の中に、自分が魅力的だと思う記述を引用して論拠にしていたので、先方にもすでに内容が伝わっていたという強味はあったと思います。
 
 そのあと、別のところから近いジャンルの本の依頼をいただく形で『図説 メイドと執事の文化誌』の翻訳をしました。もともと原書の刊行前にエージェントから出版社にオファーされたものだそうです。それから同じ著者の旧作を続けて出したらどうかと、これは自分で企画書を作って提案し、制作期間の都合で別の方に翻訳を任せて監修のみをしました。『英国の幽霊伝説』です。

 翻訳権が空いているかどうかは、企画書を渡したあと、出版社がエージェントに問い合わせて調べてくれます。この手順を個人ですることはありません。先に個人的に著者にコンタクトをとったこともないです。

 出版企画書(梗概書、レジュメ)の書き方や持ち込みの仕方は、ネット上を探すといろいろありますが、たとえば以下の記述はわかりやすいかと思います。

越前敏弥 出版翻訳あれこれ、これから
第3回:翻訳出版の企画を立てるには 
 http://dotplace.jp/archives/22868
(リンク先のご本人ブログも参照)

翻訳コーディネーター 加賀雅子さん
 http://www1.vecceed.ne.jp/~gentil/ohanashi.kagamasako.html
(1−2.レジュメ活用術 の項を参照)

 わたしにもこれまでに、ぜひ出したいと思って企画書を書き、あちこちで話をしたけれど、書店での売り場がはっきりしないジャンルのすき間的な内容であるとか、原著者に連絡がとれないなどで、棚上げ、没になった企画があります。もっとキャリアの長い、本格的な、名のある翻訳家さんには、それはそれは多くの「保留」「没」「かと思ったらよそから出た」企画があると思います。

 別のところに複数回持ち込んでお断りされ、なぜ出しにくいのかの説明にも納得がいき、自分の中でもまあ区切りはついた、という本の企画書を、ここにあげておきます。企画書の「フォーマット」の参考にしてください。これはすでに付き合いのある編集さんに渡したものなので、訳者(わたし)の経歴や、読者ターゲット、売り上げ予測などの情報は省いてあります。初めてお会いする方に持ち込みするときはそういう情報もつけることはありますが、なるべく手短にします。

(なお、出版を検討したい、という編集者の方がおられましたら、メールフォームよりご連絡ください。数年前に調べていただいたときは翻訳権は空いていました)

 翻訳の仕事をしたい方は、どうしても自分が出したい本というのがあってそう思うようになったのかもしれませんが、もし職業として継続的に携わるつもりがあるなら、ひとつの本にこだわらず、たくさん企画を作ってみたらよいと思います。がんばってください。
posted by rico at 14:00| メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月02日

あけましておめでとうございます。



 旧年中はたいへんお世話になりました。本年もよろしくお願い申し上げます。

 2013年は初めての小説翻訳、ヴィタ・サックヴィル=ウェスト『エドワーディアンズ』を出しました。ことしの予定としては、おかげさまで単著と翻訳が決まっておりますが、ええと、その遅れ気味で……いやいやがんばります。不透明な未来にまだまだわくわくしています。

 2012年の秋と2013年の5月に、ひと前でお話する機会を持ちました。内容や状況によってお断りすることも多いのですが、じわじわと、おそるおそると、亀の歩みではありますが、できる範囲で世界をひろげていけたらいいなと思っています。

 世界がひろがったといえば、一昨年の冬に俳優のベン・ウィショー君にうっかり足をとられ、そのままずぶずぶと深みにはまり……。おかげでこれまでほとんど縁のなかった舞台芸術全般や、エンターテインメント界の歴史などにも関心を深めています。世界は広いよ! そしてせまいよ! 世の中にはわたしの知らないことがたくさんあるよ! そういえば、ことしはシェイクスピア生誕450年ですってよ。あと第一次世界大戦100年ね。(いったいぜんたいわたしはどこへ行こうというのか……)

 そんなこんなで、ことしもいろんなことに驚いて、ハマって、楽しんでいきたいと思います。だってね、同じところをぐるぐるするより、知らないことを知るのが一番楽しいんですよ。「あーあ」と思うこともあるかもしれませんが、今後もどうか、懲りずによろしくお付き合いくださいませ。
posted by rico at 14:16| メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月23日

よりぬきtwitter 2013年4月上旬

twitterの自分のつぶやきから、ブックマークしておきたいものをまとめ投稿してみる。
より抜いてない生ログはtwilogで。http://twilog.org/murakamirico
ベン・ウィショー君関係は専用ブログで。http://benwhishaw.seesaa.net/
しかしより抜いてみてわかるけど、われながら毎日毎日つらつら書きすぎかも……ちょっと控えよう……(っていつも言ってる)



















ラベル:twitterから
posted by rico at 11:13| メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月15日

ちょっと役立つ(かもしれない)ヴィクトリアン小話いくつか

 ちょっとまえにツイッターでつぶやいたものの加筆再録です。

●2012年12月09日(日)

新・三大「サイズ感を誤りやすい英国ヴィクトリア時代の事物」その1・封筒。約12センチ×7センチ、かなりちいさい。若き令嬢の愛らしい手ひらにもすっぽり収まる。
posted at 19:31:18


 ※ちなみにこれは「1870年代いっぱいまで好まれた」サイズ。『ヴィクトリア朝百貨事典』より。

新・三大「サイズ感を誤りやすい英国ヴィクトリア時代の事物」その2・紙幣。約21センチ×13センチ強。だいたいA5サイズを横に倒したぐらいでデカイ。額面5ポンドからで、金貨(1/2&1ポンド)より高額。庶民にはたぶん縁がない。
posted at 19:34:16


最低額の紙幣1枚で下っ端メイドやボーイの年収まるっと払えてしまうと考えるとね。
posted at 19:35:38


 ※見た目はだいたいこんな感じ(1940年代のもの)で、5ポンド札の通称は「ホワイト・ファイヴァー」。

●2012年12月11日(火)

新・三大「サイズ感を誤りやすい英国ヴィクトリア時代の事物」その3・ワイングラス。いまの赤ワイングラスは両手でもあまる大きさだったりふちに向かってすぼまってるものが多いが、あれは20世紀中盤につくられたもので、それより昔のものはかなりちいさく、ガラス厚め、ステムも短い。
posted at 10:07:06


(続き)ちゃんと調べきれてないけど、「ワイングラス1杯ぶん(wineglassful)」の容量は2液量オンスだったり4液量オンスだったり(60ml〜125ml)。ビートン夫人の料理書1907年ではおよそ70mlだった。
posted at 10:26:39


(続き)いずれにしても「思ったより小さい・すくない」ので、ちょっと古めの外国のレシピを使ってて「ワイングラス1杯のブランデー/ポートワイン」と書いてあって、いまのブルゴーニュグラスになみなみいれたら大変なことになる(笑)
posted at 10:28:09


Beauty & Co. │RIEDEL HISTORY Vol.1 リーデルの誕生 http://t.co/8TABPuPU リーデル社のワイングラスの歴史をマンガで。オチがすてきだった。
posted at 10:39:26


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2012年12月01日

クリスマスプディングのつくり方(お手軽版)

 おひさしぶりです。9月に出ました訳書『図説メイドと執事の文化誌』好評発売中です。いまは小説翻訳の企画がとおり、来年初夏の発売をめざして絶賛格闘中。小説難しい。でもたのしい。めどが立ちましたら告知しますので、またどうぞよろしくお願いいたします。

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 さて、ことしはうちでクリスマスプディングをつくってみました。まだまだ熟成中ですが……。

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 小さいのをひとつ試食。いまの時点でもじゅうぶん美味しいです。



 2年前にコミック『エンバーミング』のおまけ企画で挑戦したときには、1907年の『ビートン夫人の料理書』のレシピをもとに、100年前の味をできるだけ忠実に再現しようとがんばったものです。このときのレシピは『エンバーミング』単行本6巻、コラム「エンバーミング博物誌」vol33に再録されました。

 今回は、ただ自分が美味しく食べるだけが目的ですから、材料は近所で手にはいるものだけで代用し、扱いやすいよう量も減らしたお手軽バージョンにしてしまいました。来年のためにレシピをメモっておきます。

●クリスマスプディングの材料
(400グラムのいれものおおざっぱに2個分くらいのどんぶり勘定)
・バター(またはケンネ脂) 110グラム
・塩 1つまみ(有塩バターの場合は省略)
・ミックスレーズン(またはレーズン、カランツ、サルタナ)合計280グラム
・マーマレード(または砂糖漬けオレンジピールとレモンピール合わせて) 60グラム
・砂糖 110グラム(あればブラウンシュガー)
・ハチミツ 大さじ1(省略可)
・小麦粉 30グラム
・ナツメグ 適量
・シナモン 適量
・好みのスパイス 適量
・食パン 2枚(または生パン粉110グラム)
・スライスアーモンドやピーナッツなど皮なしのナッツ類(乾燥ココナッツ、ダイスカットアーモンドなど) 30グラム
・牛乳 70cc
・ブランデーかラム 35cc
・レモン汁 大さじ2(または生レモンからおろした皮としぼった果汁 1/2個)
・卵 2個


●つくり方
1 バターをダイス状に刻む。レーズンは粗く刻む(半分にカットする気分で)。ナッツも刻む。ピールを使う場合も短く刻む。マーマレードのときはそのまま。パンは手で細かくちぎる。
2 液体(卵、牛乳、ブランデー、レモン汁)以外の材料をボウルに全部いれて混ぜ合わせる。
3 2に牛乳を加え、溶きほぐした卵を加え、ブランデーとレモン汁を加える。
4 内側にバターか油を塗った容器に材料を入れ、口の内側の大きさにカットしたクッキングペーパーかアルミホイルでふたをし、清潔なふきんで包んで結ぶ。
5 4時間ゆでるか、5時間以上蒸す。(でもサイズが小さければもっと短くていい気がする)
6 水分が乾くまで冷暗所に吊るし、そのまま冷暗所か冷蔵庫か冷凍庫で保管。
7 食べる時に1時間以上蒸すか、レンジで温める。
8 ブランデーでフランベし、ソースをかけて供する。


 結局のところ、刻んで混ぜて(長時間)蒸すかゆでるかするだけなので、手順自体はものすごく簡単。材料と時間さえあれば失敗はまずないと思います。ご家庭の味ですから、材料のバランスが多少違っててもそんなにひどいことにはならないですし、いれものも、陶器のどんぶりとか湯飲みとかプリンカップでぜんぜん問題ないです。長期保存にそなえて雑菌だけは気をつけて。よかったら挑戦してみてください。

posted by rico at 11:32| メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月14日

twitter画像集(12/8〜16)「コスプレ&メイド」編+近況

 ブログではごぶさたしております。年末に身内の不幸がありまして、新年のご挨拶は控えさせていただいております。個別にご報告できず申し訳ございません。

 2011年はたいへんなことがありましたが、私自身にとっては転機の年でもありました。単著と翻訳書が出て、ありがたいことになんとかやっています。引っ越しをして都下を離れ、生活環境も変わりました。

 未来はどうなっていくのか、さっぱりわかりません。ただ、なぜだか悲観はしていません。あいかわらずいつでも自信満々とはいかないですし、日々の余裕もたいしてないのですけれど。ことしも書き下ろしの本と翻訳書を出せるようがんばっています。年初からもうあたまいっぱいいっぱい。

 本年も引き続き見守っていただけると幸いです。どうぞよろしくお願いします。

 以下はtwitterで昨年の12/8〜16にアップした画像です。なんとなくテーマをもうけてるんですが、だんだん適当になってきました(笑)。

2011年12月8日(木)
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可愛いコックさん。アメリカのペンシルバニア州に送られたポストカード、消印は1912年。通信文は「行いにはよく気をつけて。この娘みたいなことはしていないね」…差出人はイニシャルのみで、受取人の「レネ」との関係は想像するしかない。 http://t.co/0GFGvTIR
posted at 19:02:31


いかにも「プリント地のワンピース」という感じだけれど、キャップをかぶらせていないあたり、アメリカのお国柄か、1912年という年のせいか。切手は1セント。
posted at 19:14:54



2011年12月9日(金)
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可愛いコックさ…ん…? ポストカード、戦前のものと思うけど未使用で年代は不明。 http://t.co/Bpzk5TnY
posted at 21:55:48


異性の服を着てたり、何か職業の扮装をした写真にはすごく興味を惹かれるけれど、コレクターがいるのかひとまわり高い値段がついていることが多い。
posted at 22:13:32



2011年12月10日(土)
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「12世紀の貴婦人」。クリスマスにひらく子どものための仮装パーティーにおすすめのファッションカタログ。1883年の家庭雑誌から。 http://t.co/lQDIVbVL
posted at 20:17:24


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もう1枚、「魚売り女」。…もし、おねえちゃんが作ってもらったドレスが「貴婦人」で、自分が「魚売り女」だったらどんな感じだろう。なんて想像したりする。 http://t.co/HKyXg8LM
posted at 20:20:01




2011年12月11日(日)
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きのうのつづき。1883年の家庭雑誌から。子どもの仮装舞踏会への提案「ムーア人の召使い」。 http://t.co/IreHlG3z
posted at 20:57:58



2011年12月13日(火)
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キルトでスコットランド風に正装した子。カルト・ド・ヴィジット、年代は不明。ヴィクトリア女王がスコットランドのバルモラル城で過ごすことを愛し、王子や王女にも着せたあたりから、子どもにキルトを着せるのがすごく流行ったそうです。 http://t.co/IC0brxXQ
posted at 20:57:58


詳しくは特定できないけど、写真台紙の形式が古めなので世紀末よりは19世紀中盤寄りのものだと思います。
posted at 21:00:39


スコットランド男性のキルトって日本女性の着物ぐらいの感覚かな。エディンバラに旅行したとき、結婚式か何かでキルト姿の若い男の人たちがおおぜいバーにたまってるのを見かけたことがある。
posted at 21:17:06



2011年12月14日(水)
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子どもたちの仮装舞踏会。キャビネットカード。「私のおとうさん、メイベルおばさん、コニーおばさん」と書き込みされている。18世紀の紳士に扮して、姉妹と一緒に写っているこの男の子が、大きくなって子どもを持って、写真はその子の手に渡された。 http://t.co/BHjQJVMp
posted at 20:39:31



2011年12月15日(木)
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コスプレメイド…ではなく、男の子のほうがお盆とメニューっぽいものを持っているので、たぶんティールームのウェイトレス。1930年代ぐらいかな?通信面は印刷なしのポストカードサイズ写真。 http://t.co/YakGiTrk
posted at 19:44:59



よろしくお願いします。
eikokumaid
『英国メイド マーガレットの回想』
マーガレット・パウエル著 村上リコ訳
定価1,785円(本体1,700円)
ISBN 978-4-309-20582-3 ● Cコード 0098
【amazonで購入】 / 【bk1で購入】 / 【楽天ブックスで購入】

eikokumaid

図説 英国メイドの日常
村上 リコ 著
定価1,890円(本体1,800円)
ISBN 978-4-309-76164-0 ● Cコード 0339
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2011年12月10日

Twitter画像集(11/25〜30)「図書室と読者」編(おまけつき)

 Twitterにあげた画像をまとめてみました。80〜120wくらいの文章って、図版一枚に添えるキャプションとしてほんとにちょうどいい量で、すごーく書きやすかったりします。いまのところ毎日1枚程度アップしてます。まず間違いなくそのうち途切れると思いますが(笑)、よろしければおつきあいください。

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何百年も前の本がぎっしり詰まった図書室に足を踏み入れると、中読めなくてももういいや、住みてー。って思ってしまいます。
posted at 10:43:12


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ノーフォークに建つ17世紀の邸宅「フェルブリッグ・ホール」の図書室。ゴシック調の美しい本棚。いまもなおすばらしく貴重な蔵書がはいっているとかいないとか。 http://t.co/yo1FagCw
posted at 18:26:14



11/26
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二階部分の通路(ギャラリー)をそなえた図書室にあこがれる。ダービーシャーのチャッツワース邸。2006年訪問。 http://t.co/LbhK6myT
posted at 20:11:09




11/27
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1893年の雑誌挿絵(ひとコマ漫画的なものの一部)。女性や子どもが本を読んでいる場面にはぐっときます。百年前のあなたがたも、胸のうちに妄想を育てたのね、と。 http://t.co/etiCgUKX
posted at 18:46:07



11/28
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本を読む女性。でも、本よりショールの美しさに目がいってしまう。まるでアクセサリーのような。カルト・ド・ヴィジット、たぶん1870年前後。 http://t.co/SQDkHdhl
posted at 22:02:32


まあ、実際には本を読んでいるとはかぎらなくて、聖書や祈祷書や「舞踏会の手帖」かもしれないわけですけどね。
posted at 22:04:31



11/29
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これも1893年の家庭雑誌から。貸本屋を訪れる客の形態を描写したひとこま漫画シリーズのひとつ。読む本はその人を語る。『最高の夫』を借りに来る女性ってこんな感じ? http://t.co/x0UBfh4q
posted at 20:09:57


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もうひとつ。「『朗読用おもしろ話集』はあるかね?」おじさん、そんな苦虫噛み潰したような顔で…。 http://t.co/nHr4Nav0
posted at 20:27:05


本の表紙についている四角いラベルは貸本屋の本であるしるし。アニメ『英國戀物語エマ』の第4話にも、貸本屋ミューディーズの黄色いラベルが出てきます。
posted at 20:42:28



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きのうの続きで、1893年の家庭雑誌から。「『年15ポンドでレディのように装う方法』がほしいのですけど」…いかにもな格好。質素なりに飾りのある帽子、淑女のしるしの手袋、サイズの合わないテーラーメードのスーツ。 http://t.co/AllfNfCJ
posted at 19:28:06



おまけ。(ボーナストラック的な)
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「『放蕩の跡取り息子』はここかね?」……お、おじいちゃん……。


 そして追記。「貸本屋と読者」シリーズに出てくる本は、原則としてほんとにあるもののようです。気になる方はGooglebooksなどの版権切れ書籍カタログで探してみてください。
posted by rico at 13:04| メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月27日

ついったーはじめました。&蔵出し画像集

 何かをやろうかやるまいか、気になるものを買おうか買うまいか、たいていのことは決意するまでずいぶんかかってしまうたちです。でも決めたら最後、目をつぶってえいやっと始めてしまいます。慎重なのか衝動的なのか。ただ臆病なだけなんだと思います。

http://twitter.com/murakamirico

 と、いうわけで、何年もだらだらと考え続けていたtwitterなるものを、えいやっと始めました。いまは前の仕事が終わって次のことを準備している段階なので、ちょうどいいタイミングかなと思い。来月から実作業に突入すると、またあたまがいっぱいになってぱったり黙り込むかもしれませんが……。

 つぶやきに写真をつけてあげることができるので、だいたい1日1回ずつ、手持ちの画像をアップしています。原則として個人蔵のものです。気軽に見てほしいので私のほうも身構えず、キャプションもなるべく手短に。出典をチェックする以外は、ついうっかり調べものにハマったりしないよう気をつけて(笑)。

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 画像をアップしてみるテスト。お気に入りの秘蔵の1枚。美少女ツインズfromニューヨーク! 1860年代くらいかなー(適当)

※追記、フォーマットは名刺判写真(カルト・ド・ヴィジット)です。

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 メイドとオウムとロバ。フォトポストカード。未使用。撮影場所不明。20世紀初頭かな。構図もポーズもプロっぽくないし私的なものだと思います。どういう場面なんだかさっぱりわかりません。ただ満面の笑顔だけが印象に残ります。


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 1877年の雑誌小説挿絵。坊ちゃまとハウスメイド兼ナースメイド。ほんとうはクララという名前だけれど、「それでは上品すぎるので」メアリーと呼ばれている。

 『図説 英国メイドの日常』をつくったとき、「坊ちゃま・お嬢ちゃまとナースメイド」の図版はだいぶダブって割愛せざるをえませんでした。中流階級読者の目線でみたとき、家事使用人のなかでもとくに身近で絵の題材にしやすい対象だったのだと思います。


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 仮装写真も好きで、つい手が伸びてしまいます。ヘンリー八世かな?かなり質のよさそうな衣装です。キャビネットカード、裏面の書き込みによれば1893年。


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 1908年に「おばさまへ」送られたポストカード。裏面の通信文が残ってるのが興味深い。「どっちが私か当てられる?」「キャップがそっくりなの気がついた?これ、支給なんです」…というわけで、私的に撮影された写真葉書のようです。


 仕事の告知のために始めたはずが、つぶやくのが案外楽しくて、まだ一回もそれらしいツイートをしていません(笑)。

eikokumaid

図説 英国メイドの日常
村上 リコ 著
定価1,890円(本体1,800円)
ISBN 978-4-309-76164-0 ● Cコード 0339
【amazonで購入】 / 【bk1で購入】 / 【楽天ブックスで購入】

 今年の4月に出ました。19世紀から20世紀初頭の英国のメイドたちの仕事や生活の実態、人間関係や恋愛などを数多くの図版で考える本です。

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『英国メイド マーガレットの回想』
マーガレット・パウエル著 村上リコ訳
定価1,890円(本体1,800円)1,785円(本体1,700円)
ISBN 978-4-309-20582-3 ● Cコード 0098
【amazonで購入】 / 【楽天ブックスで購入】

 12月21日発売予定の翻訳書。1920年代の英国、15歳でキッチンメイドになった女性が語る回想記です。二十世紀初頭のメイドやコックの暮らしぶりが、皮肉なユーモアを交えて赤裸々に綴られていきます。カバーは森薫さんの描きおろし。書店予約も始まっています。

 どうぞよろしくお願いします。



posted by rico at 18:10| メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月24日

日常

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 昨日、ちょっと出かけて帰ってくるまでのあいだに、玄関に飾ってあった伯爵かぼちゃに人格が生まれていた……。ジャック・オ・ランターンとは言わないまでも、なんか魔よけにはなりそう。

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 少しだけ時間があったので、さしあたって私個人のリサーチ以外には何に使う予定もないポストカードをもくもくとスキャン&整理。扮装っぽい少女看護婦たち。

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 警官とメイドのカップルはほんとうに多いですね〜。通信文には「こんなふうにされたらどう思う?」的なことがよく書いてあるので、バレンタインカードとか恋人同士のやりとりに使ったんだと思います。そして必ずといっていいほど、彼氏の警官の左腕袖口には、縦縞のバンドがはまっています。これは「勤務中」のしるし。巡回途中のサボりなんですね。ぜひ『図説 英国メイドの日常』に載っている絵の左腕を確認してみてください(笑)。

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 もしつけていない場合、非番のデートというよりは、英国以外の別の国でつくられたカードである確率のほうが高い感じ。

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 ワン、ツー、スリー! おめでとうございます、双子です、いや三つ子です! ……ひょっとしたらもっとシリーズがいっぱいあって、六つ子や一ダースまで増えるのかも(笑)。別のところでばらばらに見つけて入手したセットのカードです。たまたまそろうとなんか嬉しい。(……こうやってひとははまっていくのですね……)
posted by rico at 10:41| メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月20日

近況など

 ご無沙汰しております。引越ししながら作業を進めていた翻訳書の初回校正が終わり、夏前からの忙しさにようやくひと区切りつきました。二百ページ以上ある本をひとりで手がけるのは今回が初めての経験で、ペースがつかめずひーひー言っておりました……。春に出した『図説 英国メイドの日常』がおもしろかったという方には、きっと楽しんでいただける内容のはずです。年内刊行を目指していますので、日程が見えたらまたご紹介しますね。

 長らく放置してしまっていた自サイトプロフィールページを更新しました。ここ数年の仕事をまとめてあります。リンクをクリックすると各所の公式サイトや内容紹介ページに飛びます。よろしければご覧ください。

 古写真やカードや古雑誌などを集める手があいかわらずとまりません。メイドの制服を着ている写真を集めよう、本に載せるから! という大義名分はなくなったのに、なんというかこう、勢い余って……(笑)。いつか十年くらいたったら続編を作れるかな?

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 トム・ブラウンのポストカード。直立不動の兵隊さん(グレナディア・ガード)とナースメイド。可愛い。

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 ナニー、ナース、またはナースメイドと呼ばれる、子どもの世話をする女性使用人。名刺判写真(カルト・ド・ヴィジット)。腰にシャトレーンというチェーンをつけています。

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 メイドとかぜんぜん関係ないけど、双子や姉妹でおそろいを着た女の子の写真が好き。

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『図説 英国メイドの日常』
【amazon】 / 【bk1】 / 【楽天】

 こういう感じの古写真やポストカードをいっぱい載せた拙著『図説 英国メイドの日常』、好評発売中です。どうぞよろしくお願いします。

 次の企画の準備も進めております。前に、メイドの本を書くことになったんですよ、ってお友達に報告したとき、「えっ、じゃあ執事は!?」と思いきり食いつかれたんですが(笑)、そのあたりも含めて気長に見守っていただけると幸いです。
posted by rico at 11:44| メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月20日

山名沢湖『恋に鳴る』

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恋に鳴る 1巻
山名 沢湖

恋に鳴る(1)(楽天ブックス)

 山名沢湖さんの新しいコミックスがもうじき出ます。「音」と「恋」をテーマにしたシリーズ連載の第一巻。短編の名手の短編集ですよ! 楽しみ楽しみ。

 山名さんとは実は高校以来の友人で、恋愛とか就職とか結婚とか引越しとか家族とかあれとかこれとか、人生の重大局面をおたがいにつぎつぎ通過しつつも、ゆるっとした付き合いが変わらずに続いています。ジャンルは違うけれど、フリーランスで何か物を書(描)いているどうし、仕事の話がしやすいんですよね。ひまなときには真っ昼間から長電話(笑)。

 なにげない日常に眼をむけた作品でも、ういういしい恋を描いた作品でも、すこしふしぎな世界でも、シュールでも乙女チックでもコメディでもヒヤッとするのでも。ひとつのジャンルにとらわれることのない山名作品には、どんなに短くてもかならずパッと視界をひらいてくれるような「おどろき」の瞬間が用意されています。それと、絵もかわいいけど言葉がほんとに素晴らしい。覚えてくちずさみたくなるような、詩のようなネームです。『恋に鳴る』では各回のサブタイトルが「擬音」になっていて、音楽的で詩的な彼女の世界をいろいろ楽しめるはず。

 ぜひぜひどうぞ!
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2011年07月03日

TVアニメ『異国迷路のクロワーゼ』今日から放映



 自分がお仕事としてかかわっているものではないのですが、当ブログを訪問してくださるかたの好みにひょっとしたら合うかもしれないので、ご紹介してみます。



 TVアニメ『異国迷路のクロワーゼ』公式サイト

 舞台は十九世紀のパリ、ギャルリ・デ・ロアというアーケード商店街。小さな鉄工芸店ではたらきはじめた日本人の少女・湯音(ユネ)と、彼女をとりまく人びとの交流を描く物語です。本日より順次、AT−XやUHF系で放映がはじまります。

異国迷路のクロワーゼ 1 (角川コミックス ドラゴンJr. 111-2)
武田 日向
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 原作は武田日向さんによる同名のコミック。たしか以前、森薫さんがおすすめ漫画アンケートで名前をあげていたことがあったと思いますが、わかるなー、という雰囲気です。鉄とガラスのアーケードの感じ、ほのぼのした人間模様、下町の空気と生活感、かわいらしい女の子の衣装(キモノにレースにフリルに帽子……)、などなどが、ひたすら丁寧な線で描かれていきます。

 アニメ版のシリーズ構成は佐藤順一さん。『カレイドスター』と『プリンセスチュチュ』が大好きでした。ギャグやお色気を描いてもどこか上品で、女性視聴者も安心な作風です。そして、脚本を手がけるのは『英國戀物語エマ』の池田眞美子さん! 美術設定をフランス人の方が担当されていて、一緒にパリ取材にも行かれてるんだそうです。いいなー。美しい背景美術が楽しめそうです。

パリのパサージュ―過ぎ去った夢の痕跡 (コロナ・ブックス)
鹿島 茂 鹿島 直
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 パリのパサージュ、あこがれます。いまも昔の面影を残しているところがたくさんあるみたい。行きたい! 行きたい! 行ってアンティークのポストカードとか漁りたい!……でも当分むりそうなので、ここは鹿島茂さんの本でがまん(笑)。

 しかも、ざんねんながら私の環境ではすぐには見られないのですが、ぜひDVDで観賞したいと思います。
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2011年06月08日

近況

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 こんにちは。ちょっと間があきました。

 近ごろは、新しいお仕事に取り組んでおります。正式にGOが出て作業をすすめている本が一件、待機中・企画中のものが二件。ありがたいことです。何年も前から寝かせ中の自主企画も、止まってますがあきらめてません(笑)。少なくともひとつは年内に成果をお見せできるよう、がんばります。

 アニメやシナリオ関連のお仕事には、今は特にかかわっていませんが、単発で、お友達が描くヴィクトリアン短編漫画の資料提供などしています。「この屋根はどうかな?」「ネクタイは?」というような相談のため、下絵や主線のはいった絵が着々と送られてくるのを見ていると、少しずつ少しずつ完成に近づいていく、そのようすにひたすら感動します。絵を描くのって、なんてたいへんなんだろう! そして、描いた絵で世界を生み出せるなんて、本当にすごい。まるで魔法のよう。そんなわけで、素敵な作品になりそうなので、追々ご紹介しますね。

 来月、ひさしぶりに引っ越しをすることになり、案の定というか本の片付けに苦しんでおります。越してきてすぐのころには、ふとんをしいて人を泊めたり、打ち合わせやインタビューに使ったりもできる部屋があったのに、気がついてみればもはや箱だらけで足の踏み場もなく……。『英国メイドの日常』のための資料が決定打でした。積読本や奥にしまってあった本を出してきたはいいけれど、書き終わったら戻すところがないのはなぜー。(答え:パンチの合本とか買い足しちゃったから)

 少しでも減らさないことには新居に入りません。なんかもうすでにして敗北感でいっぱいです。でも負けない。

 新しい家は都外になるのですが、一時間かからずに出てこられる距離なので、何か御用のさいには今までどおり、お気軽に呼び出してください>関係各位。

 上の写真は、昨年の五月に訪問した英国ナショナルトラストの大邸宅「Wimpole Hall」農場のブタさん。本文とは関係ありません(笑)。生まれたばかりでめちゃめちゃ可愛かった! 建物のほうは、再現度が高く、生活感がたいへんよく伝わってくるおすすめの邸宅です。ハウスキーパーの部屋が公開されています。
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2011年04月30日

英国の結婚式とドレスの歴史と近況

 昨日、英国王室の結婚式がありましたね。特に王室びいきではない自分でも、明るいニュースがうれしいな、と感じる今日この頃です。ロンドンの古い建物や馬車や古風な衣装の人たちがテレビ画面を占拠しているようすは目の保養でした。

「白いウェディングドレスを着る習慣がひろまったのは、19世紀の英国、ヴィクトリア女王の結婚式のときからで……」というフレーズを、今週はなんだかいろんなところで聞いたような気がします。白いドレス、レースのベールに加えて、伝統的には「オレンジの花」も外せないアイテムでした。

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ウエディングドレスはなぜ白いのか
坂井 妙子

 ウェディングドレスやウェディングケーキ、ハネムーンやプレゼントなどの習慣に興味をお持ちのあなたには、こちらが断然おすすめです。19世紀の女性雑誌の挿絵、カタログ広告などの図版がいっぱい。文章の解説は詳しくてわかりやすく、とてもおもしろい本です。長い伝統があると思っていたものが、意外に歴史が浅くて驚くことも多いものです。

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Wedding Fashions, 1862--1912: 380 Costume Designs from "La Mode Illustree"
JoAnne Olian

 1864年から1912年まで、フランスのファッション誌「ラ・モード・イリュストレ」誌のウェディングドレス画集。個別の説明はなくほぼイラストのみですが、シルエットの変遷がひと目でわかります。

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Marraige a LA Mode: Three Centuries of Wedding Tradition
Shelley Tobin

 ウェディングドレスの流行の歴史を、博物館所蔵の実物史料のカラー図版と、記念写真や絵画などとともにたどる写真集。シャーロット・ブロンテのウェディング・ボンネットなんかも載ってます。(いまちょっと品薄なのかな……?)

私信交じりの近況です(続きを読む?)
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2010年12月26日

1日遅れのメリークリスマス

 こんにちは。ごぶさたしております。

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 みなさま良いクリスマスをすごされましたでしょうか。

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「クリスマスプディングの無謀な冒険」の続きです。昨日のクリスマスのお昼に、たいへんおいしくいただきました。

「ジャンプSQ」の企画で作ったクリスマスプディングの残りを譲っていただき、自宅の冷蔵庫で2か月あまり保管してあったものです。おなかこわしたりしてません。あのあと焼肉食べたけど、ぴんぴんしてます!

 蒸し器で3時間蒸しなおし、ウィスキーソース(下記)をかけていただきました。ゆっくり蒸すと、生地の仕上がりはふんわり。作りたてより、だいぶ味が濃くなってる気がします。堪能しました。ただ、生地もソースもお酒たっぷりなので酔っぱらいそうですけども。ちなみに「本体」はまだまだ黒崎さんのところで熟成中。半年たったらどうなるのか、来年五月ごろをお楽しみに。

 もうすっかり気に入っちゃったので、たぶん来年も作ると思います。雑誌企画とかなくても、誰に頼まれなくても(笑)。

 ブランデーバター、生クリーム、ゴールデンシロップなどを添えるのが本式みたいなんですが、うちにはブランデーがなく、代わりに猫丸さんのティーチャーズ(スコッチ)があったのでウィスキーソースにしました。ネットで検索して見つけたレシピを適当にアレンジ。手近にあるもので代用しまくってことなきをえました。来年の自分のためにメモしておきます。

ウィスキーソースの作り方
※2カップ半できます。
 普通サイズのプディングなら全部の材料を半分に減らしても十分。ミニサイズだとそれでもあまります。

材料
ミルク 300cc
 (豆乳でも問題ないです)
ナツメグ ひとつまみ
バニラエッセンス ひとふり
 (またはバニラビーン1本を縦に割く)
無塩バター 大さじ2
 (マーガリンでもなんとかなりました)
薄力粉 4分の1カップ
砂糖 大さじ2
卵黄 2個分
生クリームまたはミルク 大さじ2
ウィスキー 大さじ3
 (ブランデーやラムでもいけるはず)

1小鍋にミルクとナツメグをいれ、バニラビーンズを使う場合はそれも加えて、鍋の端に小さな泡が出るくらいまで弱火で温める。火からおろしてさまし、ミルクを漉してバニラビーンズを捨てる。鍋を拭く。
2バターを低温の弱火で溶かす。小麦粉を振りいれ、木べらで1〜2分、こげ色をつけないようによく混ぜる。
3バターを火からおろし、1を少しずつ加えて泡だて器でだまにならないよう勢いよく混ぜる。再び低温の弱火にかけてたえず混ぜながら沸騰するまで温める。砂糖をくわえ、3〜4分とろ火にかける。
4ボウルに卵黄とミルクまたは生クリームをいれて混ぜ、鍋のソースを四分の一だけ加えて混ぜる。混ざったものを鍋に戻す。ウィスキーと、バニラエッセンスを使う場合はここで加えて、とろ火で混ぜながら温める。味を強くしたい場合はさらに砂糖やウィスキーを加え、漉す。温かいうちにサーブする。
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2010年07月16日

筑摩書房 文庫復刊リクエスト

 筑摩書房で、品切れになっている文庫を復刊するアンケート企画が行われています。「何故これが品切れに!?」という名作がずらっと150冊。

 ディケンズの『荒涼館』『ピクウィック・クラブ』がようやく! どっちもとってもおもしろくておすすめです。ピクウィックさんは良い人だ。

 NHKの連続ドラマ『ゲゲゲの女房』、第一話から毎回録画して欠かさず見てます。ほのぼのしてていて雰囲気がよく、漫画業界年代記でもあり、お話の起伏が巧みでたいへん楽しいです。と、いうわけで、「ゼタ編集長の深沢さん」のモデルといえば『「ガロ」編集長』長井勝一。ああ、『あの世の事典』も気になります……。

 でも公式ツイッターで「人気の高いディケンズ」などといわれてたので、ここはちょっと迂回して『マーク・トウェイン自伝』『昔話の本質』にいれてきました。作家の自伝って好きです。

 投票は2010年9月15日(水)まで。よろしければどうぞ。
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2010年03月26日

IZU PHOTO MUSEUM『時の宙づり―生と死のあわいで』展

 『ダゲレオタイピスト』を読んで、このようなダゲレオタイプの肖像写真を見られる機会が国内にないかなぁと思って探してみたところ、折も折、この春、素晴らしい展覧会が伊豆で開かれるということを知りました。

http://www.izuphoto-museum.jp/index.html

時の宙づり — 生と死のあわいで
ゲスト・キュレーター:ジェフリー・バッチェン(写真史家)
2010年4月3日(土)→8月20日(金)
開催地:IZU PHOTO MUSEUM(三島)
※詳細情報は公式サイトをお訪ねください

 公式サイトに掲載されている十九世紀の肖像写真、ほんの数点を見るだけでも、その魅力のほどが伺えます。当時の日常を伝える、こんな貴重なプライベートな肖像写真がなんと三百点も!

 芸術のための写真ではなく(おそらく個人の思い出、家族の記録や楽しみのために)、その時代や土地に固有の慣習にのっとり、無名の写真家によって撮られた写真を「ヴァナキュラー写真」と呼ぶそうです。そのヴァナキュラー写真研究者のジェフリー・バッチェン氏のコレクションを中心に、十九世紀の銀板写真や写真ジュエリーが三百点以上展示されます。

 まさに『ダゲレオタイピスト』に描かれたような、また『エマ』や『黒執事』の中のいちエピソードとしてとりあげられてきたような、思い出としての個人写真の世界です。

 私も当時の写真の現物をいくつか所持していますが(銀板写真ではなくカード型ですが)、本などに印刷された形で見るのと実物とでは、何かこう、秘められたパワーというか、立ち上るものが違う気がします。

 この『時の宙づり』展は来週末の4月3日から8月20日まで開催されます。寡聞にして知りませんでしたが、IZU PHOTO MUSUMは昨年の秋に伊豆の三島にオープンした新しい写真美術館。東京からだと片道1時間半くらい、日帰りできる距離ですね。これはぜひ、都合をつけて見に行きたいと思います。

 ↓追記に村上の私物(展覧会とは関係ありません)
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2010年03月25日

鳩山郁子『ダゲレオタイピスト』

 お久しぶりの感想文です。お友達が「貴方が好きそうな漫画があるよ」とすすめてくれて読みました。はいっ、たいへん好みでした!(読まれてる!)ありがとうございました! 

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鳩山 郁子『ダゲレオタイピスト―銀板写真師』青林工藝舎


 表題作はタイトルの通り、最初期の写真技術、銀板写真(ダゲレオタイプ)の技師のこと。舞台は十九世紀、南北戦争以前のアメリカ。死者を悼んで写真に撮る当時の習慣をモチーフに、撮影者と少年の交流を描きます。銀板の上にうつしとられたものはなんだったのか。

 ページのすみずみにまで染み渡る美意識、史実と解釈と詩情のバランス、けれども雰囲気に流されて終わるわけではなく、練り上げられた空気の中心には、はっきりした手触りを持つ物語というかドラマがあり。非常に読みごたえがあって楽しめました。

 同時収録の描きおろし短編『The Widow of Fisherman Can't Stop Knitting』もよかったです。これも同じくらいの時代の設定かな。寒々しい漁村、銀の籠にいれた毛糸をひたすら編み続ける『嵐が丘』ファッションの寡婦たち。ひるがえる黒い喪服のスカートと生成りの毛糸、直接的なシーンはありませんがなんというかこう、なんともいえないエロス。

 ごくたまに、ちょっとセリフが多くて読むときつっかえる感じのページがあったりもしますが、簡潔な言葉が美しいので、読む楽しみを奪うほどではありません。

 鳩山さんの他の作品もいろいろ読んでみたくなりました。たいへんおすすめです。

 ところで、(ちょっとネタバレです)

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2010年01月13日

今年もよろしくお願いします

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 もたもたしているうちに、もう二週間。
 思っていること感じていること、楽しいことやおもしろいこと、ふところで暖めすぎずにできるだけ発信していきたいと思います。
 相変わらずの日々ですが、たまにのぞきにきていただければ幸いです。
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2009年07月18日

君よ掴め

 先日、用事があってアニメスタジオのサンライズがある上井草の駅に行ったのですが、改札を降りたらガンダムに出迎えられて度肝を抜かれました。

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 驚きのあまり思わずカメラを向けるも、夏の陽射しがとても強く。待ち合わせがあったので逆光補正とかしてる時間もなく。結果、なんか光を掴んでるみたいな絵になりました(笑)。

 このモニュメント、調べてみたら去年の三月にはできてたんですねー。ぜんぜん知らなかった。

 http://www.famitsu.com/anime/news/1214301_1558.html

 駅の発車メロディーもガンダムだったらしいのですが、こちらは気づきませんでしたよ。
posted by rico at 12:19| メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする