2011年04月12日

1878年の「ハイ・ティー」〜『図説 英国メイドの日常』未掲載図版(1)

eikokumaid

【amazonで購入】 / 【bk1で購入】 / 【楽天で購入】
図説 英国メイドの日常
村上 リコ 著
定価1,890円(本体1,800円)
ISBN 978-4-309-76164-0 ● Cコード 0339

 カバーが載りました! 来週あたりに店頭にならぶはずです。ぜひお近くの書店で、またはオンライン書店でご予約ください。すでに予約したよ、という方、どうもありがとうございます。

「図説」シリーズですので、19世紀末〜1930年代くらいまでの英国のメイドを描いた絵画や版画、私的に撮影された写真などを数多く掲載しています。ゆるく数えてみたところ、総数は322点になりました。しかし、説明したい事項に合わなかったり、同じような絵がかぶりすぎたりして、載せられなかったものもかなりたくさんあります。たとえば「若いメイドと警官/軍人/配達人/消防士がイチャイチャ」というような絵はかなり目立ちます。似たような風刺画がたくさん描かれたということは、それだけ「もんきりがた」の表現になっていたということ、世間一般からそういう目で見られていたということでしょう。

「可愛い図版いっぱい!」と銘打ったはいいけれど、どんな絵が載っているのか、実物を見るまで判断できないよ、という方もいらっしゃるかと思います。少しでも雰囲気が伝わるように、サンプルのつもりで、未掲載になった図版をここで紹介してみます。

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「カッセル・ファミリー・マガジン」1878年掲載。「昨今では世の中のスピードが速くなり、エディンバラやパリにまで鉄道でひととびできるようになったので、遠方の友人の招待に応じないと不義理と思われる」。そんな忙しく疲れる中流読者のもてなしに、ヨークシャー地方でおなじみの風習、腹持ちのよい「ハイティー」を取り入れてみては? という記事の挿絵です。

――「ハイティー」とは、夕方6時ごろ、しっかりしたおかず系の肉料理とともにとられる、夕食としてのティーのこと。『イギリス紅茶辞典』によれば、19世紀のはじめごろ、仕事に疲れて帰宅した労働者階級の人びとがとるようになったもので、スコットランドやヨークシャー地方に伝統をもつ習慣だそうです。上〜中流における5時の「アフタヌーン・ティー」とははっきりと区別され、こちらでは食事らしいものはサンドイッチくらいで、肉は出ません。

 挿絵の雑誌記事は「ウエストエンドのショッピングや絵画鑑賞は、非常に疲れる労働だから」、優雅なハイティーは「ロンドンでもきっと流行るはず」と勧めるのですが、さて、この呼びかけは、自分の階級に非常に敏感な中流読者たちのあいだに広まったのでしょうか? ちょっと疑問に思われます。

未掲載理由1:メイドが小さすぎ。テーブルの上に置かれた蛇口のついたティーアーン(熱湯または紅茶をいれる保温器具)の向こうにいます。
未掲載理由2:以上のように、脱線が激しくなりそうだったから……。

 ではまた次の図版で。

<本記事参考>
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三谷 康之『イギリス紅茶事典―文学にみる食文化』日外アソシエーツ


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岩田 託子 川端 有子『図説 英国レディの世界』河出書房新社

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2011年04月02日

『図説 英国メイドの日常』情報更新

 公式サイトの内容紹介に、より内容のわかりやすい長文バージョンを掲載していただきました。本文の抜粋も少し読めますのでリンク先でご覧ください。

http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309761640

図説 英国メイドの日常
村上 リコ 著
定価1,890円(本体1,800円)
ISBN 978-4-309-76164-0 ● Cコード 0339

【内容紹介】
 19世紀英国ヴィクトリア朝の最大多数派の女の子たち……メイド。同時代の図版を駆使して、彼女たちの日常、恋や結婚、彼女たちの〈本当の気持ち〉に迫る! 決定版。

 文学や映画の中では常に脇役、名もなき影のように扱われてきた「メイド」たち。『図説 英国メイドの日常』は、百年ほど前の英国のメイド自身が残した日記、自伝、口述歴史、生の声に限りなく近い資料をもとに、彼女たちの生活の実態と心情を解き明かしていく。
 また本書には、同時代の雑誌の挿絵、広告、私的な写真やポストカードなど、さまざまなタイプの図像を大量に収録した。三百点を超す図版には、本書でしか見ることのできない非常にめずらしいものも数多く含まれる。この時代の英国の文学・文化・歴史に興味を持つあらゆる読者にとって、必携のヴィジュアル資料となるだろう。

【目次】
序章 メイドの素顔
第1章 メイドの居場所
第2章 メイドの旅立ち
第3章 メイドの仕事
第4章 メイドと奥様
第5章 メイドと同僚
第6章 メイドの制服
第7章 メイドの財布
第8章 メイドの遊び
第9章 メイドの恋人
第10章 メイドの未来


 公式サイトに本文からの抜粋テキストがあります。よろしければご覧ください。

 ページ数は予定より16ページ増えて144ページぎっしりです。ぎっしりすぎて「あとがき」が入らなくなりかけましたが、なんとか無事に収まりました。上記のほかに、「お風呂・トイレ」「学校教育」「食べもの」など、日常生活に関するコラムが収録されています。

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『図説 英国メイドの日常』(amazon)

『図説 英国メイドの日常』(bk1)

『図説 英国メイドの日常』(楽天)
 amazon、bk1、楽天ブックスなど、各種オンライン書店サイトで『図説 英国メイドの日常』の予約ができるようになりました。 もしすでに興味を持っていただいているかたがいらっしゃいましたら、一般書店ないしはオンライン書店で事前予約をしていただけますと、より確実にお手元にお届けできるかと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
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2011年03月16日

近況

 全国の皆さまの健康と安全と、一刻も早く状況が改善されますことをお祈りします。私も微力ながら努力したいと思います。

 東京在住ですが、本や書類が飛散していくつか破損はしたものの、被害というほどもなくどうということはありません。人間は無事です。現在お付き合いのある編集部も皆さん無事のようで、仕事は平常どおり続いています。

http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309761640

図説 英国メイドの日常
村上 リコ 著
定価1,890円(本体1,800円)
ISBN 978-4-309-76164-0 ● Cコード 0339

 校正はまだ完了していないのですが、『図説 英国メイドの日常』はカバーデザインもほぼできあがり、完成に近づいています。なんというかこう、めちゃくちゃ可愛いです。シリーズから浮いてしまいそうなくらい可愛い。著者が私で申し訳ないくらいに可愛い。早くお届けしたい。

 問題なく刷り上って、全国津々浦々にすいすい運ばれて、読んでいただけますように!
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2011年03月04日

『図説 英国メイドの日常』河出書房新社より2011年4月刊行。

 公式サイトに情報が載りました。

http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309761640

図説 英国メイドの日常
村上 リコ 著
定価1,890円(本体1,800円)
ISBN 978-4-309-76164-0 ● Cコード 0339


 河出書房新社から2011年4月に発売になります。発売日はサイトでは19日となっていますが、書店によって変動はあると思います。総ページ数は128ページより少し増やしてもらってお値段据え置きです。「ふくろうの本/世界の文化」「図説シリーズ」の一冊に加わります。

 2003年の『エマ ヴィクトリアンガイド』以降、アニメーション作品の考証、現地取材、ガイド記事執筆など、英国・ヴィクトリア時代に関する仕事をしてきたなかで、19世紀後半から20世紀の初めにかけて、家事使用人をしていた人たちの自伝や談話をいろいろと読んできました。雑誌の挿絵や写真など、ヴィジュアルな資料も探究してきました。そうした蓄積を、一冊の本のかたちにまとめる機会をいただきました。

 メイドとは、百年くらい昔の英国において、働く女性のなかの最大多数派でした。とてもありふれた存在であり、いうなれば、いちばん平凡な日々を送る人たちでした。だからといって、その毎日が語られる価値のないものだったとは思いません。むしろ、知れば知るほど下世話な興味をそそられ、共感をさそわれ、ときには反発を感じ、同情を禁じえず、そして、彼女たちの言葉を通して知る当時の社会のかたちに目を開かされることの連続です。

 同時代の証言と図像を数多く参照して、メイドの「日常」「素顔」「ほんとうの気持ち」に迫ることを主眼としました。同性としての視点を大切に、徹頭徹尾「下から目線」で、彼女たちの就職、仕事、人間関係、お金、休日、恋や結婚――そして喜び、悲しみ、怒りについて考ています。

 森薫さんにこの本を書くことが決まったという報告をしたとき、すごく喜んでもらえて、「可愛い絵をいっぱい載せて!」と頼まれました。うん。それはもうがんばりました。なるべく珍しい図版が多くなるように、そして同じようなテーマを説明するのに可愛い絵とそうでもない絵があったら、自分なりに可愛い方や面白い方を選んで(笑)載せるようにしました。

 「あとがき」は昨日送信して、「書く作業」は終わりです。これから届く校正をもう一度見たら、ほんとうに手をはなれます。……はなれてしまいます。そして、本が店頭に並ぶときまで、最高のものが書けたような――いやとんでもなく駄目な仕事をやらかしてしまったような――やりきったような――やり残したことがあるような――そんな、ハイとローの波に翻弄されながら審判を待つ日々に入ります。何度経験しても、どうにも慣れることができません。ああ。逃亡したい。英国に。

 出版まで1か月と少し。校正が終わったら、これまでの経緯や内容について少しずつ発信していきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
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2011年02月20日

黒執事OVA『シエル・イン・ワンダーランド』と近況

 もう2月も下旬に突入ですが、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

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 『黒執事 II 6 【完全生産限定版】』

『黒執事II』にて、シナリオを担当したOVA(テレビ未放映のオリジナルエピソード)『シエル・イン・ワンダーランド(後編)』収録のDVDが、今週2月23日に発売になります。シエルがアリス、セバスチャンが白ウサギになって、『不思議の国のアリス』の世界に行く、という番外編的なお話です。『黒執事』キャラとルイス・キャロルの世界をミックス、いろいろカオスで面白いです。

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 『黒執事 II 2 【完全生産限定版】』

 (前編)はこちらに収録。

『黒執事』のシナリオ参加は、前・後編を2本と数えるとこれで4本目になりました。演出、デザイン、作画、音楽、声優さんの演技、すみずみまでぜんぶ新規描き起こしの美術や小道具、どれもすばらしいです。ぜひよろしくお願いします。
 
『シエル・イン・ワンダーランド』が制作されることになった最初のきっかけは、シエルたちが『アリス』の扮装をしたアニメ版のグッズです。想像力を刺激された原作者の枢やなさんが、ご自身のブログでイラストを公開し、読者の皆さんのあいだで評判を呼びました。『黒執事II』のDVDにテレビシリーズの本編とは別にOVAを収録しよう、となったとき、原作担当の熊さんから提案があり、プロデューサーもたいへん乗り気で、「じゃあ、ぜひこれで!」ということになったわけです。

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2010年09月21日

『黒執事II』関連 最近のお仕事

TVアニメーション「黒執事」公式サイト
 『黒執事II』最終回が先日放映されました。もう、です。全12話って短いですね。見てくださった方、どうもありがとうございました。

 DVDが今月22日から順次発売になります。今回も考証協力のクレジットでスタッフとして参加しているほか、本編第2話「単執事」、TV未放映でDVDのみ収録のオリジナルエピソード「シエル・イン・ワンダーランド 前編」「後編」、合計3本のシナリオを担当しました。OVAはまだ完成映像を見ていないのですが、仕上がりが楽しみです。

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 『黒執事 II 1 【完全生産限定版】』

 「#2 単執事」はDVD1巻に収録。

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 『黒執事 II 2 【完全生産限定版】』
 
 「シエル・イン・ワンダーランド前編」はDVD2巻に収録。後編は6巻に入る予定みたいです。

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 『Otome continue Vol.2』

 隔月誌『Otome continue Vol.2』の「アンテナ」というレビューコーナーに、1ページ寄稿しました。考証とメイドの読書と『ラークライズ』。ほんの短い文ですが、ここのところ興味のあることを詰め詰めにした三題噺みたいになってます。気持ちは『夜想 ヴィクトリアン』に書いたものの続編のような。

 巻頭の黒執事特集には参加していませんが、ふむふむ読みました。思わぬところで弟の名前(「しずる」じゃない方の村上純、作曲家です)が紹介されているのに遭遇して面食らったり(笑)。

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 『ボイスアニメージュ 2010AUTUMN』
 櫻井孝宏さんと小野大輔さんの対談構成を担当。サービス精神旺盛なお二人の楽しいトークです。

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 『アニメージュ 2010年 10月号』

 発売中です。黒執事の特集記事が8ページ。こちらにも櫻井さんと小野さんの対談が載っています。上の『ボイアニ』とは別の内容です。
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2010年07月12日

『黒執事II』#2「単執事」※配信情報更新しました

TVアニメーション「黒執事」公式サイト

 東京ではもう放映済みですが、第二話のシナリオ書きました。よろしくお願いします。
 英国の夏の風物詩をいろいろ詰め込んでみました。
 テンポ優先でさらっと流しているので、どこかでちょこっと説明できるといいかなと思っています。

 リジーかわいい。豚かわいい。鹿かわいい。

 なお、今週は参院選の関係で、各地で時間がずれたり、放送日が延期になったりしているようです。公式サイトでご確認ください。



 ニコニコ動画での#2無料配信は7/18(日)AM3:00〜7/25(日)AM3:00までです。まるまる一本ご覧いただけます。いまのうちにどうぞ。画面上を流れるコメントが気になる場合は、右下の吹き出しアイコンをクリックするとオンオフ可能です。(※7/19追記)

  オトナアニメ
 『オトナアニメVol.17』

 制作会社A-1ピクチャーズの総力特集。黒執事パートもあります。「考証協力」のお仕事についてのコラムを1ページ寄稿しました。

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 『アニメージュ 2010年 08月号』

 まだ見ていないのですが、『黒執事II』の記事が4ページ載っているはずです。小倉監督のインタビューが濃いです。

タブロイド
 『黒執事II ブラック・タブロイド』

 こちらもよろしくお願いします。
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2010年07月04日

『黒執事II』はじまりました。

TVアニメーション「黒執事」公式サイト

 7月第一週より全国にて放映スタートしてます。放映局・スケジュールは公式サイトにてご確認ください。

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 未放映地域の方、見逃した方は、「ニコニコ動画」という動画配信サイトにて、放映済みの一話を一週間のあいだ観ることができます。どうぞご利用ください(メールアドレス登録が必要です)。第二期第一話は7月8日(木)午後3時ごろから配信だそうです。現在、第一期(前シーズン)の第一話も無料配信中。

 村上は今回も「考証協力」、あと別の仕事も少ししてます。追々ご紹介しますね。『黒執事II』は、第一話で発覚した大ネタ!も含めて、「秘密」や「仕掛け」がいっぱいのシリーズです。みんなで力を合わせてがんばってます。どうぞよろしくお願いします。

タブロイド
 『黒執事II ブラック・タブロイド』

 「貴族への道」という時代背景解説コラムを4ページ書かせていただきました。

 放映開始前発売のムックということで、総ページ数こそ少なめですが、実のところぎっっっちりと情報の詰まった本です。ヒントがたくさん書いてあって、後から読み返したら「ああっ!」て思うハズ。小倉宏文新監督、シリーズ構成・岡田麿里さん、美術さんに声優さん、キャラデザイン、そして小道具デザインでおなじみ(特に私に)の宮川治雄さんのインタビューも読めますよ!
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2009年08月17日

十九世紀英国の鉄道を書(描)きたい貴方のために

 以下の読書リストは、「紅茶関連本いろいろ」のエントリに続けて書きかけたものの、ちょっと忙しさにかまけてそのままになっていたものです。表題の状況にあてはまる方は、よろしければお役立てください。

 夏休みの自由研究にも役に立つかもしれない!(笑)
鉄道事典
『世界の鉄道事典』

ジョン コイリー 英国国立鉄道博物館編

 大きめ薄めの図鑑です。いろんな時代の列車を、豊富な現存資料の写真で紹介しています。

 「「知」のビジュアル百科」というシリーズの一冊で、現行はあすなろ出版ですが、たぶん以前に同朋舎出版から出ていた「ビジュアル博物館」と同内容ではないかと思います。

 原書は英国のDK社による「Eyewitness」シリーズになります。中世の武器やシェイクスピア、発明の歴史、飛行機の歴史、一次大戦・二次大戦など幅広いトピックがあります。白バックに写真やイラストで解説するというコンセプト。ちょっとした知識を視覚的に大づかみするのに非常に役立ちます。ヤングアダルトむきでわかりやすい文章なので、専門用語や固有名詞など同時に押さえていきたいというような向きには、原書で購入されるのもひとつの選択肢かと思います。

 和訳はされていないようですが『Victorians』というタイトルもあり、おすすめです。

19世紀
『19世紀の鉄道駅』

フィオーナ・マクドナルド/ジョン・ジェイムズ
小池滋/和久田康雄訳

 上の本と似たような体裁の、こちらはイラスト図鑑です。駅構内の様子、建物の構造、車両の感じなどがカラーイラストで載っていて、とてもわかりやすいです。十九世紀の新聞版画、報道写真などをもとに再現されたのだと思います。昔の図像資料は当然ほとんどが白黒なので、カラーなのはうれしいですね。

19世紀
『英国鉄道物語』

小池 滋

 鉄道をこよなく愛する英文学研究者による、すばらしい本。鉄道のはじまりから、英文学に描かれた鉄道、ロンドンのターミナル駅の個性について、地下鉄の発展について、シャーロック・ホームズやミステリーとのかかわりなどなど……。必読です。

19世紀
『イギリスの鉄道のはなし』

高畠 潔

 イギリスの鉄道について、路線ごとのエピソードや、車両のデザインなどにこだわって紹介したもの。十九世紀末に、スコットランド方面行きの路線会社がスピード競争で激しくやりあった話が特におもしろかったです。愛を感じるくわしい一冊。黎明期からおおむね世界大戦前までの話題が多いです。続編も出てます。

1890
『Baedeker's Guide to Great Britain 1890』(※英書)


 ヴィクトリア時代の「ベデカーの旅行案内書」をそのまま復刻したものです。旅行ガイドというより「鉄道駅ガイド」みたいな内容ですね。1890年当時の英国内の駅を網羅して、駅ごとに来歴や観光スポット、始発駅からの距離や所要時間、料金などを書いてあります。「○○から××まで鉄道で行くとどのくらい」「何の路線がどこまで来ていたか」「乗り継ぎの選択肢」など、当時の時間・距離・コスト感覚が、がんばってひいてけばなんとかわかります。

(……っていうか、私の持ってるのは赤くてそっけないカバーなのに、なんかTissotの絵にリニューアルされてる! いつのまに!)

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『Baedeker's London and It's Environs 1900』(※英書)


 上と同じベデカーの旅行書で、1900年版のロンドンガイドも復刻されています。こっちは鉄道のほかオムニバスやキャブなどの交通情報も押さえつつ、観光名所の記述に多くのボリュームをさいているので、世紀転換期のロンドンを舞台にしたお話を考えたい人には役立つ一冊かと思います。時間旅行でおのぼりさん気分を味わえます(笑)。時期でいうと、夏目漱石が留学していたロンドンに近いですね。

列車強盗
DVD『大列車強盗/The First Great Train Robbery』


 1850年代におきた、鉄道からの金塊強奪事件を下敷きに描くクライムアクション映画です。ショーン・コネリー主演、マイケル・クライトン原作・脚本・監督、1979年の作品です。アンダーグラウンドな風俗描写はケロウ・チェズニーの『ヴィクトリア朝の下層社会』をベースにしているようです。絞首刑見物とかネズミ捕りゲームとか、特別な棺おけとか黒い護送車とか、ヴィクトリア時代中期のコネタがいっぱい入っているのも見どころです。

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DVD『世界最古の鉄道映像』

 タイトルの通り、1895年〜の貴重な記録映像です。
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2009年07月25日

紅茶関連本いろいろ

 先日「英国式の紅茶のマナーについての本を教えて」というお問い合わせがあってお返事したのですが、ひょっとしたら他のどなたかの役にも立つかもしれないので、ここにも載せてみます。

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長谷川 洋子『英国 薔薇の国のマナーブック』東京書籍


 英国政府観光庁などで長年活動してきたマナー講師の著者による、英国流マナーの本。ドレスコードや招待状の書き方、正式なティーパーティーの開き方などの詳しい記述があります。読みやすく実用的です。

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三谷 康之『イギリス紅茶事典―文学にみる食文化』日外アソシエーツ


 茶の風俗習慣についてキーワードで解説する事典。ではありますが、「アフタヌーン・ティー」「ハイ・ティー」「イレブンジズ」「ナーサリー・ティー」といったぐっとくる項目が並び、端から順に読んでいっても面白いです。英国特有のお菓子やたべものについても多数とりあげてあります。一つ一つの情報について、同時代の小説やエッセイ、詩や戯曲などの典拠をしっかり示しています。実用的なハウツー本ではありませんが、非常に信頼している本です。

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ウィリアム・H. ユーカース『ロマンス・オブ・ティー―緑茶と紅茶の1600年』八坂書房


 茶の起源から貿易、風俗習慣の歴史を書いた本。同じ著者の『All About Tea』という未訳の本があって、多くの専門家が参照している大著だそうなのですが(邦訳が待たれます)、こちらはその簡約版という位置づけ。ボストン茶会事件やカティ・サークについても読めますよ。

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出口保夫『四季の英国紅茶』中公文庫


 現代の英国における紅茶習慣について書いたエッセイ集。上品な階級から見た優雅で美しいイギリスの四季が描かれています。十年以上前の本なので、いまでは変わっていることもあるかも。

●留意点

 学者や研究者、ショップやブレンダー、インストラクターなど、紅茶の専門家にはさまざまな立場の方がいらっしゃいます。それぞれに独自の研究をされており、人によって見解の違うことも多々あります(硬水vs軟水、ミルクは先か後かetc…)。歴史的事実に関しても、諸説分かれることがあります(アールグレイの起源など)。上にあげた他にも良い本はいろいろありますので、何か調べものをされるさいにはできるだけ複数の書籍にあたられることをおすすめいたします。

(……こうやってメモしておいて一番役に立つのは、結局のところ自分かも(笑)。読んでも端から忘れるし、本棚に入ってるのを失念してダブリ買いしてしまうこともしばしば……。読書記録か、せめて購入記録をつけるべきとは思っているのですが、できないままです)
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2009年07月19日

『エンバーミング』2巻発売中&蒸気自動車のちょっと気になる話

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和月 伸宏『エンバーミング 2―THE ANOTHER TALE OF FRANKENSTEIN』

 コミック『エンバーミング』2巻が発売中です。単行本化作業を一気に手がけられ、続きの3巻もすぐ出るということなので、和月ファンの皆さんはご注意ください。

 同作品では、各回の後ろについている時代背景解説コラム「エンバーミング博物誌」の監修、図版提供等で協力しています。
(※ここに収録内容と違うことを書いてしまってたので削除しました。勘違いしておりまして、たいへん申し訳ありません!)

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 これは2巻に収録の博物誌vol.11で紹介した図版。ウォルター・ハンコックという人物の作った蒸気自動車の乗り合いバスで、1833年にロンドン〜ブライトンなどを短期間走っていたそうです。それで、画像の中にちょっと気になる箇所が……。

 車体の横腹に書かれた名前は"Autopsy"。それってハウス先生がたまに叫んでるアレですよね。「(手をつくした甲斐なく患者が亡くなってしまったあとなどに)まだだ。まだ病因を突き止めてない! autopsyだ!」――この場合のautopsyとは「検死解剖」のこと。生きている人からサンプルをとってしらべる生体組織検査はbiopsyとなり、こっちも先生、よく連呼なさってます。両者の違いを逆手にとって、患者を一時的に仮死状態にし、「生きたまま検死する」、という面白いエピソードもありました。

 「検死解剖号」……。そんな名前の乗り合いバスって、ありなんでしょうか〜? 少し調べてみた感じでは、このことばの語源として、もともと「自分で見る」といったような意味があり、過去には医学に限定されない広い使われ方をしていたようでした。一九世紀の初めごろだとどんなニュアンスだったんでしょう。自然に受け止められるような感じだったのか、それとも当時の人たちも、やっぱりヘンな名前だなぁと思っていたのか。

 なんかこう、もやもや〜っとしますが、そのうち忘れたころにでも謎が解ければいいと思います。もし、事情をご存知の方がいらしたら、教えていただければ幸いです。

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エリック・エッカーマン 松本廉平訳伊『自動車の世界史』

 おすすめです。
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2009年06月25日

DVD『黒執事VI』発売中です。

 TVアニメーション『黒執事』、第二期製作決定おめでとうございます。

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『黒執事 VI【完全生産限定版】 [DVD]』

 一期のときに脚本を1本書く機会をいただいたのですが、その第十六話が収録されているDVDが発売になりました。

 シェイクスピアの『リチャード三世』などで知られる、少年王エドワード五世とその弟の悲劇を下敷きにしたオリジナルストーリーです。見ていただければ幸いです。

 この巻に特別付録としてついてくるブックレットには、枢やな先生によるキャラクター原案イラストが掲載されています。たいへん可愛いのでおすすめです。

 パッケージの中に毎回封入される冊子の方では、各巻1ページずつ、舞台背景を紹介するコラムを担当しています。どんな内容を書いたか、以下にちょっとだけ紹介してみます。
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2009年05月21日

「ドラゴンマガジン2009年07月号」執事特集

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「DRAGON MAGAZINE (ドラゴンマガジン) 2009年 07月号 [雑誌]」

 P204〜の「執事天国」、アタマから5ページ目までの執筆と、素材の提供をしました。

 十九世紀後半〜二十世紀前半の英国の執事について解説しています。家令、従者、日本の華族や現代の状況にもちょっとだけですが触れていたり。『黒執事』公式サイトの解説ページでまとめたものより、もう少し総合的に、やや詳しく、自由な感じで書かせていただいちゃいました。

 『ヴィクトリアンガイド』以降、ガイドブックや考証系のお仕事をする中で、コツコツと蓄積してきた資料の一部をあらためて使う機会がいただけて嬉しかったです。まだまだ書き足りないので、こういうものがほしい編集さんはどうぞご連絡ください(笑)。

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(↑今回の記事に使った資料――ではなくて、「ファントムハイヴ倶楽部」会報の「執事服特集」を書いた時に撮ったもの。かぶってるものもあります)

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手島 史詞『影執事マルクの手違い (富士見ファンタジア文庫)』


 ちなみにこれは『影執事マルク』という小説シリーズの関連記事です。フロンティア消滅後のアメリカをモデルにした国に、奇妙にもヨーロッパ風のお屋敷が存在するという、ひねりのきいた面白い世界観のファンタジーバトルもの。……記事のほうは自分の得意分野に引き寄せてしまってますが、すみません。登場キャラクターでは庭師の人が好みです。お屋敷の謎がどう明らかになっていくのか気になりますね。
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2009年04月13日

『アニメージュ 2009年 05月号』黒執事総括特集

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『アニメージュ 2009年 05月号』

 先月、無事に放映終了した『黒執事』、「アニメージュ」では現在発売中の5月号で総括大特集やってます。

 なんと11ページも割いており、ここへきて今までで最大のボリュームですよ。そのうえ最後だと思うと、ついつい詰め込んじゃってぎゅうぎゅうに(笑)。篠原俊哉監督とセバスチャン役・小野大輔さんのロングインタビュー、坂本真綾さん、福山潤さんのコメントも載ってます。

 本編放映中の記事は、ストーリーの盛り上がり、観ている方々の気持ちと一緒に走るような臨場感があってよいものですが、ネタバレを気にせずにガッツリ語っていただける放映終了後の総括特集というのも、ライター的には作りがいがあってまた楽しいものです。シリアスなストーリーが展開している間はページもまじめになりがちでしたけど、今回はちょっと遊んだ感じの構成にしてみました。グレルは楽しくていいキャラなのに、今までフィーチャーする機会を逃しちゃってたんですよね。心残りが果たせてよかったよかった。

 篠原監督は絵画や建築や音楽にお詳しく、作中にもさりげなくいろいろ織り込んでいるので、そのあたりの一端をこの機会に伺えて嬉しかったです。ミレイ、グリムショー、ウォーターハウス、ベックリン。『黒執事』のお仕事はこんな感じで1年間、たいへん刺激的な体験でした。

 『黒執事』ファンのみなさま、よかったら見てやってください。
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2009年03月28日

『黒執事』最終回

 無事放映、おめでとうございます。美しい結末でした。おつかれさまでした。

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『TVアニメーション「黒執事」 Black Record』
スクウェア・エニックス

 『黒執事』のアニメムックが出ました。かなりずっしりした豪華な本です。メインどころの声優さんはもちろん、スタッフの皆さんの貴重なインタビューがたくさん載ってます。監督、キャラクターデザイン、美術監督、美術設定、色彩設計、脚本家のみなさん、音楽、音響、原作担当の熊さん、などなど。あっプロップデザインの宮川治雄さんだわーい。『英國戀物語エマ』で、馬車や茶器やランプや椅子や灰皿やトーストラックやメイド箱や自動ティーメーカーやその他、もろもろ、もろもろの設定を描きまくった方ですよー。

 私も取材をしていただきました。脚本家座談会の末席に座っているのと、白黒ページの設定画にコメントをつけさせていただいてます。主にキャラクターの衣装について、せんえつながらいろいろ推察してしゃべってます(すみません)。

 最終回について、思い出すことをひとつだけ。

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2009年03月21日

『MANOR HOUSE マナーハウス 英國発 貴族とメイドの90日』スペシャルBOX プレゼントペーパーが完成

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『MANOR HOUSE マナーハウス 英國発 貴族とメイドの90日』スペシャルBOX 公式サイト

 『MANOR HOUSE』オンラインスペシャルBOX、新規購入者もれなくプレゼント予定の旅行記ペーパーが無事完成したようです。

 2007年にプライベートでマンダーストンを訪れた時の記録を、盛り上がる気持ちのままに表裏ぎっちり書かせていただきました。デザイナーさんごめんなさい。って感じになってます。楽しんでいただけると幸いです。

 http://www.manorhouse.jp/column05.html

 オンラインスペシャルBOXのインターネット注文と、プレゼントキャンペーンへの応募は、3月31日までで締め切りです。すでにご購入済みでプレゼント応募がまだの方は、イギリス土産風プレゼントにぜひご応募ください。スペシャルBOXの内容に興味があるけどまだ買ってなくて迷ってる方、ラストチャンスですのでぜひご検討ください。

 それにしてもM田さん仕事速いですよ。またよろしくお願いしますですよ。
posted by rico at 20:01| 仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月24日

DVD『マナーハウス』スペシャルBOX・Spring2009キャンペーン

 2007年5月に発売されたDVD『MANOR HOUSE マナーハウス 英國発 貴族とメイドの90日』スペシャルBOXが、3月いっぱいでインターネット販売終了となります。

 それにともない、以前購入された方と、これから新たにオンライン通販を申し込む方を対象に、プレゼントキャンペーンが行われることになりました。

すでにお持ちの方&新規購入の方には:
・森薫さん/もとなおこさん/村上リコが選んだイギリス土産風ギフトセット(各1×3名様)

新規購入の方には:
・村上リコ書き下ろしペーパー「マンダーストン訪問記」(もれなく)
・購入金額16800円を全額キャッシュバック(5名様)


 新規購入の方は購入時に自動的に抽選対象となります。すでにお持ちの方は、注文時の受付番号をご用意のうえ公式サイトからお申し込みください。

 詳しくは公式サイトへどうぞ。

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『MANOR HOUSE マナーハウス 英國発 貴族とメイドの90日』スペシャルBOX 公式サイト

 『MANOR HOUSE』とは、2002年に英国チャンネル4が制作した「リアリティーショー」です。舞台はスコットランド郊外に建つ壮麗な邸宅・マンダーストン。時代設定は1905年ごろ、ヴィクトリア女王の息子エドワード七世の時代。8000人近くの応募者の中から選ばれた、21人のごく普通の人たちが、准男爵一家と使用人の役割を与えられ、当時の生活習慣を再現しながら3か月暮らしてみる、という、筋書きのない再現プログラムです。新興富豪たる准男爵の豪勢な暮らしぶりや、メイドやフットマンたちの細かな仕事内容、曲者シェフの再現料理、部下の掌握に苦労する執事、ハードワークの中のささやかな楽しみ、浮き彫りになる階級社会……などなど、などなど、百年くらい前の英国の生活風俗に興味のある方は必見の内容です。

 amazonなどの通信販売やDVD店では、お求めやすい価格の通常版も購入できます。ですが、上記のスペシャルBOXには144分もの特典映像(本国では単独商品として発売された、たいへん面白いもの)と、日本オリジナルの100ページ解説ブックレット(書きました。がんばりました。森薫さん、もとなおこさんの濃くて楽しいエッセイ漫画をフル掲載)が同梱されており、断然おすすめです。

 興味をひかれた方は、ぜひ公式サイトをお訪ねください。
posted by rico at 22:33| 仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月19日

『黒執事』関連情報、いろいろ

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『Gファンタジー 2009年 03月号 [雑誌] 』


 現在発売中の「Gファンタジー」4月号『アニ執事』で、アニメ制作の資料に関するインタビューと、脚本家の山田由香さんとの対談で、それぞれ取材を受けています。山田さんの書かれるお屋敷話、好きです。ご一緒できてよかった。

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 アニメ『黒執事』における仕事の進め方についてお話ししたり、オススメ本を少しご紹介しています。何か皆さんの興味が満たされるようなことがあれば幸いです。

 漫画本編は「サーカス編」が佳境に入ってきましたね。ダークで良い雰囲気。

 しかし、やっぱり私、取材は受けるよりする方がいいよ……。と実感した先月でした……(笑)。

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『アニメージュ 2009年 03月号』


 と、いうわけで「アニメージュ」では、取材に行く側を引き続き担当させていただいております。今月の『黒執事』は表紙・巻頭特集。シリーズ構成の岡田麿里さんインタビューや、死神+葬儀屋座談会(福山潤さん×諏訪部順一さん×杉山紀彰さん)など、豪華なラインナップです。岡田さんにはずっとインタビューしたかったのですが、なかなかタイミングが合わず、やっと実現して嬉しかったです。次号にも引き続き載る予定。

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『アニメディア 2009年 03月号』


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 「アニメディア」4月号の『黒執事』特集冊子に、シナリオを書かせていただいた第16話「その執事、孤城」のアフレコレポートマンガが掲載されています。私は用事があってAパートの最初の方しか見学できなかったんですけれど、Bパートも楽しく収録されたみたいで、見たかったな〜。オリジナルキャラクターのエドワード役は斎賀みつきさん、リチャード役は笹本優子さんで、たいへんすばらしい演技でしたね。

以下、余談です↓
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posted by rico at 17:48| 仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月30日

『黒執事#16 その執事、孤城』放映

 月末〆切モードのスキを盗んでちょっとだけ更新。

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 『黒執事』の、シナリオを担当させていただいた回が、関西ではゆうべ放映されたようです。関東は本日深夜になります。関係者の皆様、熊さん、枢先生、いろいろと助けてくださってありがとうございました。

 楽しんで見ていただけると幸いです。

↓ちょっとだけネタバレ?
posted by rico at 15:23| 仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月16日

『黒執事』情報 いろいろ

 こんにちは。お仕事情報の告知をしに来ました(めずらしく)。

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黒執事 I 【完全生産限定版】 [DVD]


●テレビアニメーション『黒執事』#16の脚本を書きました。

 早い地域では今月末1月29日(木)深夜から放映の回、テレビアニメーション『黒執事』第16話「その執事、孤城」の脚本を担当させていただきました。

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 東京方面ではTBSにて30日(金)になると思います。時間は変更の可能性もあります。お住まいの地域の放映予定は、公式サイトでご確認ください。

 ゲームの脚本には多少の経験がありますが、アニメーションは初めてです。シリーズ構成の岡田麿里さん、篠原俊哉監督、皆さんにお力を借りながら、手探りで完成させたシナリオです。一回で完結するオリジナル番外編のような位置づけの話になります。がんばりました。よろしければ見てやってください。

 (あー、どきどき……)

●DVD『黒執事』ブックレットにコラムを1ページ寄稿しています。

 テレビアニメーション『黒執事』のDVDが1月21日より、毎月順次発売になります。商品には毎回、16ページのブックレットが同梱されます。冊子全体のディレクション・ライティングは別の方の担当ですが、中の1ページ、連載コラムを書かせていただいています。

 シリーズタイトルは「英国黒紀行」。昨年春に行われた英国ロケハン取材のレポートを中心に、アニメの舞台のモデルとなった場所や事物を紹介していく予定です。できるだけわかりやすく、かつ内容の濃いものにしていきたいと考えています。

 第一回では、シエルとセバスチャンの住む邸宅のモデルとなった場所の解説をしました。よろしくお願いいたします。


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黒執事 II 【完全生産限定版】 [DVD]



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黒執事 III 【完全生産限定版】 [DVD]

posted by rico at 11:48| 仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする