2011年04月04日

鹿島茂コレクション1 グランヴィル 幻想版画展(4/10まで)

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 練馬区立美術館にて、先週見てきました。会期終了がせまっているのでとりいそぎご紹介。

 フランス文学研究者にして熱烈な古書のコレクターである鹿島茂氏が収集してきた版画・挿絵本を公開する展覧会です。「コレクション1」はフランスの版画家J・Jグランヴィルの特集。思いのほか展示数が多くて、作家性の全貌がつかみやすく、非常に見ごたえがありました。動物や植物の擬人化、政治風刺画、古典・寓話の挿絵など。すこし不気味で、とてもロマンチックです。

 石版画と小口木版が多く、鋼版画も少し。本の一部だったプレートを1枚ずつ額に入れて飾ってあるものと、書物を開いて現物展示してあるものがあります。版によって手彩色の配色パターンや細部の描き変えがあって、同じ絵を2枚ずつ見比べられるように展示してあったりするのが興味深かったです。ものによってはモノクロで売り出され、買った人がそれぞれ彩色職人に依頼して塗らせたのだとか。すべての本が同じ色に仕上がるよう細心の注意をはらうのがあたりまえの現代では、ちょっと想像つかないシステムです。……あ、でも電子書籍の時代にはそれも変わっていくのかな? モニタに左右されますものね。

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『生命ある花々』(『花の幻想』『花の変容』などのタイトルで呼ばれている場合も)、『星々』のような、センチメンタルで甘い感じのする最後期の作品群に惹きつけられました。「大衆受けはしたが批評家の評判は悪かった」というような説明が添えてありましたが、それも納得ではあります。

 淡い色遣いといい優美な線といい、かしげた小首やスカートのすそといい。なんといったらいいのでしょう。少女の描いた「おひめさま」を見るような――プリミティブな夢とあこがれと、ちょっとしたおそれが入り混じったような――「詩情」に満ちています。

 グランヴィルは『不思議の国のアリス』にインスピレーションを与えたといわれます。カードの戦争、高慢な花、服を着た動物、裁判風景など、たしかに道具立てや画風、構図の点で「そのまんま」の影響を感じさせる絵もたくさんありました。でもそれはそれとして、きっと『アリス』を経由して、めぐりめぐって受け継がれてきたのではないでしょうか。少女マンガの系譜の中に――そう、この「乙女感」。

 もろもろの影響で、会期は4月11日10日まで延長されています。まだ何日かありますので、ぜひお出かけください。そして「コレクション2」以降にも期待です!(日付を間違えていました。4月10日までです。すみません!)

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 『グランヴィル―19世紀フランス幻想版画 (鹿島茂コレクション)』

 図録が一般書店で発売されています。表紙のにゃんこは「私、マフをいただきましたの」(可愛い!)

 服を着た動物画の系譜についてはこちらもおすすめ。

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坂井妙子『おとぎの国のモード―ファンタジーに見る服を着た動物たち』

 あれ、品切れ? もったいない……。
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2010年04月11日

IZU PHOTO MUSEUM『時の宙づり』展 鑑賞

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 三島のIZU PHOTO MUSEUMにて開催中の写真展『時の宙づり――生と死のあわいで』、日帰りひとり旅で行ってまいりました。杉本博司氏が空間デザインをされたという白く簡素なスペースに、たくさんの写真がぎっしり展示されていました。

 無名の人々が写真館などで撮影した、肖像写真や日常使いの写真ジュエリー。額装された写真はところせましと壁にかけられ、小さなフレームやロケットにセットされた写真ジュエリーはガラスケースにおさまって、少し遠目で眺めれば、展示写真の多くが撮られたヴィクトリア時代の室内さながらの雰囲気。

 十九世紀当時はまだ珍しかったカメラに向かって、ちょっと緊張した面持ちで座る表情。めいっぱいのおめかしでは足りずに、色をつけたりしわを描いたりデコレーションしまくった着色写真。持ち歩いては折にふれ取り出し、想いをこめて撫でたりしたにちがいない喪のジュエリー――。ぜんぜん知らない人たちなのに近く感じるような、でもやっぱりはっと気づくとぐんぐん遠ざかっていくような、不思議な感覚をおぼえました。

 1839年に発表された、最初期の写真技術・ダゲレオタイプ(銀板写真)には、写ったものが光の具合によって浮かんだり消えたりして見えるという特徴があります。イメージとしてはこう、「キラカード」とか「ホログラム」みたいな感じです。いままでは写真史紹介の一部として一点ぽつんと「展示」されたものしか見たことがなかったので、これだけたくさん(数十点)の物量が集まっているのをいちどきに鑑賞すると、身体を通して腑に落ちるようなものがありました。どうにかはっきり見えないものかと躍起になってためつすがめつするうちに、これを持ち歩いたり壁に飾ったりしていた最初の持ち主の方たちも、同じような動作をやってたのかなぁ……と。

 誰かの写真と髪の毛をセットしたカメオ風のブローチ(アクセサリーとして本当に着用されたらしく、襟元につけた女性の写真もあったけど、故人の顔が横向きに!)。

 写真の周りにものすごいボリュームの髪の毛を飾った少女の額装写真(圧倒的な実在感)。

 葬儀の花輪の中に故人の遺影をレイアウトし、安価なキャビネットカードに撮った記念写真(写真の中にまた写真……というかすかな違和感)。

 胸から下はありものの彫刻で、顔の部分にだけ誰かの写真(もちろん平面)をセットし、ガラスで挟んだメキシコの「写真彫刻」(説明しづらいので、ぜひ一度見ていただきたい……)。

 写真に撮られなれていないのと、露光時間が長いのとで、表情が死んでいるため、できた写真に絵の具を盛り盛りにしてイキイキさせたティンタイプ(ものによってはほとんど絵画)。

 戦死した兵士の写真をもとに肖像画を描くとき、胸には勲章が描き足される(ムームー姿のおばあちゃんの写真はシックな和装に)。

 故人を悼むためのものは多いのですが、その一方でおめでたい用途の写真もいろいろありました。「婚約」や「結婚」や「船旅」の思い出を閉じ込めて、記念の品と一緒にデコレーションした額装写真など(ウェディングベールが入ってる!)。

 死んだ息子は誰より勇ましくあってほしいし、早世した娘は誰より可愛くあってほしい。写る自分は普段より立派に見られたいし、一番きれいで幸せな瞬間を永遠に封じ込めたい。愛する人といつでも離れず一緒にいたい――。細部のあれこれを知れば知るほど、百年前の人びとの願いや欲望が、強い実体感をもって伝わってきます。

 写真を使って何をしたのか、写った誰かと所持する誰かは、どんな関係を結んだのか。無名の人々を写したさまざまな写真の用途を見極めて手渡してくれる、たいへん素晴らしい構成でありました。

 この構成をおこない、大半の写真を自らのコレクションから展示したのは、ゲスト・キュレーターのジェフリー・バッチェン氏。トークイベントも見学してきました。自身による展示解説はわかりやすく、まるで詩みたいにきれいな言葉でしゃべる方だなあという感想。後半の「ヴァナキュラー写真とは何か」という表題部分の討論は、ちょっと難しくて話の芯がつかめませんでしたが、お話に出てきたデリダの『明るい部屋』は読んでみたいと思いました。

 前のエントリで「都内から1時間半」と書いたのですが、ものは試しと新幹線を使わず急行列車で行ってみたところ、乗り継ぎに失敗して現地まで3時間くらいかかってしまいました。駅から美術館までは専用シャトルバスが出てますが、ここも道路事情がありますので、遠方からお出かけのさいは時間に余裕を見て行かれることをおすすめします。
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2009年05月14日

ティーサロン・ジークレフ

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http://www.gclef.co.jp/
http://www.gclef.co.jp/shop/kitijoji.php

 吉祥寺を通りかかったついでに、ジークレフ・ティーサロンに行ってきました。

 茶葉の直輸入店から始まったお店です。以前は近所に住んでいたので直接買いにいけたのですが、引っ越してしまった今はネット通販を利用してます。もともと良心的な値段のうえ時々セールもしてくれるし、説明文がたいへん秀逸で想像力を刺激されるので、つい買いすぎてしまいます。でも、何を買ってもだいたいおいしいので安心安心。他にも好きなお店はありますが、ふと気づくと戻ってきています。帰巣本能というやつかしら。

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 この吉祥寺のティーサロンは昨年四月にオープンしたもの。紋章のステンドグラスが入った赤い扉を開いて、ランチタイムに入店です。

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 お店の中はなんだかブリティッシュパブ。前に入っていた店のままなんでしょうね。暖炉もありました。ものすごい落ち着きます。

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 おかず系ワッフルプレート1050円。豆とチキンのマスタード風味、サラダ、スープ、ミニデザート(いちごのムースかな?)。もちろんフルサイズのポットティーもつきます。しばし目で堪能。あー。こういうの弱いんですよねー。幸せー。安い幸せです。かりっとふわっとのワッフル、おやつ系もおいしそうだ〜。

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 小ぶりで柔らかいスコーン。添えられたプリザーブが幸せ。

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 紅茶はポットでたっぷり3杯入ってきます。コージーをかぶせてあって最後まで冷めません。私はアッサム、猫丸さんはダージリン。農園ものだったけど名前は忘れちゃった。茶葉は入ったままなので、だんだん濃くなっていきますが、注ぐたびにミルクの量を増やして味の変化を楽しむのもまたよしです。

 次はぜひティーパフェに挑戦したいです。
posted by rico at 23:00| 散歩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月08日

科学技術館で自転車ざんまい+工芸館

 先日、都内の北の丸公園にある「国立近代美術館 工芸館」と「科学技術館」をはしごしてきました。

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 http://www.momat.go.jp/CG/introduction.html

 まずは工芸館へ。個人の邸宅ではなくて、陸軍の司令部庁舎として1910年に建てられた施設を、改修・再利用しているものです。詳しい来歴は公式サイトへどうぞ。

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 簡素ながら威厳のある、なかなかすてきな西洋館です。左右対称のE字型の構造に赤レンガ。雰囲気あります。周囲に確保されたスペースが小さいので、デジカメでは全容をとらえきれませんでした。

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 堂々とした車寄せから入ると左側に受付っぽいスペースがあり、中にはりっぱな玄関ホールがあります。ここまでは写真撮影OKだったので、あちこちにカメラを向けてひとしきり楽しみました。

 展示内容は「花」をテーマにした工芸品を集めたものでした。「練上梅花文」という様式の器がとてもきれいで気に入りました。この展覧会は今月10日の日曜日まで。5月16日からはアール・ヌーヴォー展に入れ替わるようで、それも気になります。建物の感じにもぴったりだし、また行こうかな。

 さて、次は科学技術館(外観とりわすれた!)。

 http://www.jsf.or.jp/

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 http://www.cycle-info.bpaj.or.jp/japanese/

 一番の目当ては「自転車広場」です。科学技術館はいろんなジャンルの企業や団体がテーマ別に展示を出しているミニ博覧会みたいな感じの博物館なんですが、ここは(財)日本自転車普及協会によるもので、ヨーロッパの十八世紀にはじまる自転車の歴史を見学することができるんです。以前から気になってたんですが、やっと来ることができました。

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 十九世紀の自転車、といったとき、まっさきに想像する自転車といえばやっぱりコレでしょう! 英国のジェイムズ・スターリーとウィリアム・ヒルマンが1870年に開発したという「エアリアル」。この博物館ではアメリカでの通称「オーディナリー」として展示されてました。英国内では「ペニー・ファージング」という愛称で親しまれた、という経緯が『図説ヴィクトリア朝百貨事典』(オススメ!)に載っています。

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 それまでに比べてかなりスピードが出るうえ、乗る位置が高いので、かなり危険な乗り物だったようです。

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 今の自転車とほとんど変わりない構造が出来てきた「セーフティ」。これは1900〜1901年ごろ、特に女性向けに作られたもので、ペダルの位置を低くして「またがってる」感をなくすようにしたり、長いドレスを巻き込まないように後輪にネットがかけられていたり、いろいろ工夫がされています。

 そんな感じで、他にもいろいろ実物が展示されてて楽しいところでしたので、機会があったらぜひお出かけください。

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谷田 博幸『図説 ヴィクトリア朝百貨事典』

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増田 彰久『西洋館を楽しむ―カラー版』
posted by rico at 20:45| 散歩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月10日

ウィリアム・モリスとあのハウス

http://www.asahi.com/ac/
http://www.tobikan.jp/museum/arts_crafts.html

 先日、上野の東京都美術館で開かれていた「生活と芸術――アーツ&クラフツ展」へ行ってきました。またしても会期ギリギリの駆け込み鑑賞だったため、もう終了してます。すみません……。

 「アーツ&クラフツ」とは、十九世紀後半の英国でウィリアム・モリスらの始めた総合的な工芸デザイン運動です。工業化の時流にあらがって手仕事のよさを追求し、さまざまな品を生み出しました。

 ぐっとハートをつかまれたのは、宝石のように美しいケルムスコット・プレスの本。手を触れられないのが残念でしたが、オリジナルの活字も飾り枠も、紙の風合いも黒々と刻まれたインクの感じも、とてもすてきでした。

 ――ただ、他にも良い作品はたくさんあったのですが、個人的にはもうひとつ刺激される部分がなく、残念ながら印象の薄い結果となってしまいました。

 なんというか、当時の社会事情に関心がある者として「かゆいところに手が届かない」感じがしてしまったんですよね。品物の背後にある作り手たちのドラマとか、社会的な受け入れられ方とか、周辺情報をもうちょっと期待してたんですが。デザイナー、職人、画家や建築家、顧客、販売・流通、そういったあたりの人間関係や階級観と、作品を結びつけて鑑賞できたら、より楽しめたかと思います。

 ご自分でクラフトをされるなど、デザインそのものを楽しむ素養をお持ちの方には非常に面白い展示だったのではないでしょうか。母ぐらいの年代の趣味のよさそうなご婦人たちと、アート好きそうなお洒落さんな若いカップルが多かったようでした。

 で、そんな方々に混ざって鑑賞している時に聞こえてきた、すごく、すごーくどうでもいい話なんですが……。

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 http://www.nationaltrust.org.uk/main/w-redhouse

 ウィリアム・モリスが新婚時代に住んだ家を「レッド・ハウス」といいます。その名の通り赤レンガでできていて、当時の建築様式からかなり浮き上がった、おとぎ話のようなかわいいデザインです。ロンドンの郊外にあり、現在はナショナルトラストの管理下で特定の曜日に公開されています。

(上の写真はWendy Hitchmough / Martin Charles『Arts and Crafts Gardens』より引用)

 そのレッドハウスの写真パネルの前で、二人のおばさまたちが、

 「この赤い家、なんだかあれを思い出すわねえ、吉祥寺の」
 「ああ、吉祥寺っていうと、あの」
 「そうそう、赤塚不二夫」

 (ああっ。それは。楳図かずお先生のまことちゃんハウスですよね!)と思わず口から出そうになってしまいましたとさ。

 芸術鑑賞のセンスに欠け、つい作品より作り手のゴシップとかの方に目が行ってしまう私としましては、若手キャストがラファエル前派のアーティストたちを演じる新作BBCドラマ、その名も『Desperate Romantics』にちょっと期待しています。しかしこのタイトルは。ヴィクトリアン・ロンドン版『デス妻』みたいなノリになるのかしら(笑)。
posted by rico at 21:46| 散歩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月03日

「ポワレとフォルチュニィ――20世紀モードを変えた男たち」

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 先日、東京都庭園美術館で開催していた「ポワレとフォルチュニィ展」に行ってきました。二十世紀の初め、特に1920〜30年代に人気を博した、マリアノ・フォルチュニィとポール・ポワレのドレスの展覧会です(『ジーヴス』や『ブライズヘッド』の時代!)。会期ギリギリだったので、もう終了してます、すみません。

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 会場の庭園美術館は、1933年竣工、アール・デコ様式の旧浅香宮邸を改装したもの。建物の内装とドレスがこれ以上にないほどぴったりで、とっても良い雰囲気でした。

 コルセットなしの身体に沿うように作られたという、繊細なプリーツに目をみはり、微妙な色づかいや、霧のような雨のようなビーズの感じを楽しみます。ナマの人体が着て動いているところを見たくなるドレスですよね。何より、その軽さと薄さ。帽子箱のような小さなケースに、くしゃくしゃっと入って納品されるんですよ。ヴィクトリア時代のレディのドレスだったら、たとえ茶会服だってありえない状況です。

 スカート丈が年代につれて目に見えてざっくり短くなっていきます。ほぼ同じデザインのドレスが、1910年代にはフルレングスで、20年代にはもう膝下丈。多少の例外時期がありつつも、それまで何百年も足首の見えない長さでやってきたのに、ほんの10年でこれかぁ。と何か感慨を覚えます。

 二人のデザイナーの作品集ですが、同じ時代を生きたライバルたちなので、全体的に強い統一感があります。そのために点数が少なく見えて、ちょっぴり物足りないかな〜という感じも残りました。下着とかアクセサリー、バッグや靴なんかも、もっとあったら嬉しかった。「ポワレはコルセットから女性の身体を解放した」といわれます。十九世紀のコルセットは展示されていたものの、それならついでにコルセットを外して何を着たか、というところまで通して見たかったです。それが趣旨の展覧会ではないのですけれど。

 『ガゼット・デュ・ボントン』誌などのファッションプレート(ドレスのイラスト)展示もあり、これがすごく、すごく良かったです。パステルカラーの愛らしい色づかいとか、大胆な画面構成とか、水色で主線を引いちゃうサイケな感じとか。コケティッシュな文字コピーがまたいいんですよ。「早く着いたのかしら?」「暑すぎる」「王女様のドレス」「タンジール、あるいは流離の魅力」――などなど、などなど。

 イラストレーターという存在の台頭、編集者の成熟、色の再現能力、その他もろもろ、あらゆる出版にまつわるパワーが増して、輝いていたであろう時代の空気を感じました。アール・デコのイラストレーションを次に見られる機会があったら、きっと逃さないようにします。と心の隅にメモ。

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 ミュージアムショップで、大英博物館謹製の「ルイス島のチェス駒」キーリングを発見。十九世紀に、スコットランド沖の島で発見された、十二世紀のチェス駒だそうです。ホンモノはセイウチの牙でできています。王様可愛い。可愛い。

 無事に一つ年をとりました。そろそろあんまりめでたくない年齢ですが、おめでとう自分ー、ということで。
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2009年02月03日

お洒落招き猫

 先月、豪徳寺に行ってきました。

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 お寺の門の前には三毛のお猫様がいて、すきあらば膝にのっかってこようとします(きっと大事にされているに違いない)。

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 境内では「招福猫児(まねぎねこ)」と呼ぶオリジナルの招き猫を売っています。サイズもいろいろあります。きっと、願いがかなったら寺にお返しする慣わしなんでしょう、奉納所には招き猫がいっぱいいます。豪徳寺出身の猫もいれば、そうでないっぽいのもぽつぽついます。

 ん?……なんだろう、この違和感。

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 よく見るとお化粧してる猫がいた(笑)。
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2009年01月24日

国会図書館を利用する

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http://www.ndl.go.jp/

 もう昨年の話になりますが、手持ちの資料や書店・古書店、近くの図書館だけでは対応できない題材に遭遇したので、国会図書館へ通いました。その時のお話などちょっと書きたいと思います。

 地下鉄駅を降りて、国会議事堂の前で長い棒を持って立っているおまわりさんの前を、何も悪いことしてないのに無駄にどきどきしながら通り過ぎ(笑)、その隣の図書館に向かいます。

 まず最初に、入り口の端末で、自分の個人情報を入力します。当日利用カードを発行し、ロッカーに大きい荷物を預けてから、私物や筆記具を透明ビニールに入れて入館です。(登録利用者と、初めて入る人では、入り口が分かれています。説明係の人もいっぱいいて、わかりやすいので迷わないと思います)

 中に入ってから、検索用端末に当日利用カードをセットし、画面上から必要な資料の閲覧を申し込みます。するとしばらくして「図書カウンター」の前のモニタに自分のカード番号が表示され、資料を受け取ることができます。病院の待合室みたいですね。

 出てきた本のページを確認して、複写の申し込みをします。今度は「複写申込書作成端末」にまた自分のカードをセットし、複写したい本の申し込み書をプリントアウトして、とりたいページを書き込み、付箋をはさんで複写カウンターに申し込みます。一度に申し込めるのは100ページまで。一冊あたりの制限もあります。

 しばし待ち、複写カウンターのモニタに自分の番号が表示されたら、受取窓口で料金を払い、コピーをもらいます。申し込みだけしておいて、実費での後日郵送や、適当な日に受取りに来ることも可能です。終わった資料は最初の図書カウンターに返却。検索端末にもどって次の資料へ。

 個人的な思い出になりますが、まだ私が駆け出しライター(未満)だった××年前に、イースター島のモアイ関係の資料を探すために行って以来のごぶさたになりました。貸し出し・複写のシステムが、昔に比べてかなり便利になりましたね。事前に登録しておけば、自宅にいながら指定のページをコピーして送ってもらえたりもするようです。どのページに何が載ってるか、事前にわかっていないと無理ですが……。

 それにしても、あそこの複写スタッフのみなさんは、めちゃくちゃ手際がいいですねー!

 先日通った目的は、十九世紀のヨーロッパで行われたあるイベントのカタログで、中から必要な図版のあるところだけを飛び飛びで選んで申し込んだのですが……。

 片面A3の重厚大型本から、上下巻それぞれ100ページ。これだけでもたいへんなところを、引き出しポスターがあったり、見開き挟み込みでノンブルのないページが多発したり、ここはいるけどもこっちはいらないとかイレギュラーな取り方ばかりをお願いしたのに、ミスもなく30分強であっさり出てきて感動しましたよ。こんなの自分でやってたら半日以上はかかってますよ。とりながら読んじゃうしな〜。コピーとるの下手なんですよね……。申し込み窓口のお姉さんはとても親切で、てきぱきと丁寧に1ページ1ページ確認してくれました。

 旧館の建物には変わらずにとても風情があって、入れ物はそのまま、ソフト的な中身が向上してるような興味深さを感じました。

 待ち時間を利用して、パラパラと家事使用人のガイドブックやエチケットブック、家政の手引、雑誌などもついでにチェックしてましたが、「おおっ」というものが入っていて楽しかったです。もっと早くに調べてみるんでした。

 こんなのとか

 こんなのとか
 外部リンクできませんでした。キーワード「mrs beeton」で検索した結果。

(ミツセス・ビートン!)

 今はちょっと無理ですが、また近いうちに時間をつくって行きたいと思います。
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2008年04月30日

『ダーウィン展』追記 Downe Houseについて

 先ごろ、上野科学博物館の『ダーウィン展』が面白かったのでたいへんおすすめ、というエントリを書きました。ダーウィンが進化論を発表したころの書斎を再現した展示が特にすばらしく、彼が家族と暮らした家、英国ケントの「ダウンハウス」にも行ってみたいなと思いました。

 ダーウィンがビーグル号の航海から戻った時、国内ではすでに、彼の研究者としての地位は確固たるものになっていました。しばらくロンドンで暮らしたあと、結婚してこの郊外の家に落ち着いたダーウィンは、世間から距離を置いて研究に打ち込みます。

 彼には十分な家族の財産があり、生計のために働く必要はなかった。このことが、ほぼ同時期に同じ研究を進めていたライバルとの明暗を分けることになったといいます。

 郊外の家、労働によらない定期収入、恥ずかしくない専門職、妻と子どもたち。こう並べてみると「ヴィクトリア時代の紳士らしい生活」の条件がビンゴしたような環境です。つれづれに調査対象を変えてみたり、子どもたちと過ごしたり、階級を超えた鳩マニアのクラブに入ってみたりと、この時期の足跡をたどると、わりと気ままな毎日であったように思えます。んー、うらやましい(笑)。

http://www.bbc.co.uk/kent/in_pictures/panoramas/downe/index.shtml

 BBC KENTのサイトには、ダウンハウスのある村と、家の外観、応接室を360度カメラで見られるページがあります。今回の英国取材では、かなり近くをかすめるように通ったものの、ここに寄ることはできませんでした。またいつかのチャンスに賭けたいと思います。
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2008年04月13日

『ダーウィン展』

http://darwin2008.jp/

 先週、上野の国立科学博物館で開催中の「ダーウィン展」に行ってきました。アメリカ自然史博物館の企画による展覧会で、2005年から世界を巡回中だそうです。今年の初めにチラシを目にして以来、ぜひ行きたいと思っておりましたが、もろもろなんとか繰り合わせて出かけることができました。

 『種の起源』の発表が1859年、『人間の由来』が1871年。ダーウィンと「進化論」が、この時代の「ものの見方」に与えたインパクトは大きく、十九世紀の世界に興味がある人にとっては避けて通るのがなかなか難しい存在です。根っから文系人間の私でも平気かなとちょっとドキドキしながら臨んだのですが、よく考えられた、興味をそそる構成になっていて、大丈夫、ついていけました。

 まずはじめに、生い立ちと若いころの日々が、いろいろなモノの展示で語られます。チャールズのおかあさんは、陶磁器で名高いウェッジウッドの創立者の娘。のちに妻に迎える女性も同家出身の従妹で、かかわりは深いそうです。昆虫に興味を持ちながら成長し、二十歳そこそこで軍艦ビーグル号に乗り込んで地球一周の旅に出ます。

 面白いのは各種の書簡で、父の反対にあったのでジョスおじさん(ウェッジウッドの二代目)に説得をお願いしたり、OKが出たのでさっそくウキウキとピストル、ライフル、方位磁石を「お安く買い求め」たりしています。まだなんの力もなく、将来への期待にただ胸を膨らませている青年の気持ちが伝わってきました。

 ビーグル号での航海のさなかにチャールズが出会った動植物を、化石、標本、一部は生きたままの形でケースに入れて展示してあり、その間を多くの書簡、メモ、記録簿がつないでいきます。家族に「楽しいけれど船酔いがつらい」と訴えたり、恩師に標本を保管してもらっているお礼を述べたり、大量の鳥のサンプルを集めたはいいけれど整理を怠ってあとで困ってみたり……。とっても人間くさいです。

 航海から戻ったダーウィンは、いとこのエマと結婚し(結婚するとおきるいいこと、悪いことをつらねたリストというのがまた面白い)、ロンドン郊外の一軒家「ダウンハウス」に住み始めます。ハイライトは暖炉とソファと机のある部屋の再現。見どころがいっぱいです。

 生命は神がつくったとする考え方が支配する時代に、進化論を発表したダーウィンは、たいへんな物議をかもした――というのは、歴史に刻まれた記述です。しかし、自論を親しい先輩から批判された時にどう思ったか、自分の存在を否定されたように感じはしなかったか、妻や子は神を信じていたのか、時代の趨勢に反する考え方を持ちながらどんな日常を送っていたのか、そういった人生の細部までは、教科書には書いてありません。進化論の意義をきちんと紹介しながら、人間ダーウィンの心情と生活にも光をあてているのがとても良いなと思いました。

 楽しみました。たいへんおすすめの展覧会、6月まで開催中です。
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2008年03月30日

馬事公苑でお花見散歩

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 今年こそ桜を見るぞ! という固い決意のもと、馬事公苑に行ってきました。

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 ソメイヨシノがほぼ満開、シダレザクラはまだつぼみです。天気がよくなくて、写真があまりきれいにとれなかったのが残念でした。

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 「フリーダムホース」という、鞍などの馬具をほとんどつけない状態で行うポニーのショーをやっていたのでのぞいてみました。乗り手の方の出す合図はそれとわからないくらいさりげなく、もちろん鞭で叩いたりもしません。後ろに歩かせたり背中で立ち上がったり、馬の脚の間をくぐったり、一緒にごろごろ転がったり。「馬と人とのコミュニケーションを見せる」みたいな趣向で、何かこうほほえましく楽しいショーでした。
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2007年11月17日

弥生美術館『ふろくのミリョク☆展』

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 根津・弥生美術館で開催中の『ふろくのミリョク☆展』に行ってきました。

 弥生美術館は、挿絵などのエンターテインメント系アートにこだわった、規模は小さいけれど独自性の高い(趣味性の高い)展覧会を開いているところです。今回もたいへんミリョク☆的なセレクション。

 企画展は一階と二階の二部構成で、加えて竹久夢二・高畠華宵の原画も見ることができます。

 ふろく展の一階は、おおむね「少年雑誌もの」で占められています。紙を切り抜いて組み立てるタイプのふろくがどんな変遷をたどっていったのか、扱う題材はどんなものだったのかを、戦争の影響など世相の移り変わりとともに、ビジュアルに理解することができます。

 ここで特に心ひかれたのは「ふろく以前」の時代の紙おもちゃ群。浮世絵の影響を受けて子供向けに作られた、江戸時代〜明治時代の多色刷り印刷物です。

 折り込みを開くと絵が変わって場面が展開する仕掛け絵とか。江戸時代の「おちご着せ替え」とか「若殿着せ替え」とか。紙の着せ替えセットって、こんなに歴史が長いものだったんですね。人形と着物と小物を切り抜き、着物の肩についた白い小さいフラップを折り曲げて引っ掛けるという構造は、今の着せ替え人形とほとんど変わりません。それから、ただ1枚の紙に色刷りで絵が描いてあるだけの、浮世絵の子供版「おもちゃ絵」。「たこのたわむれ」「ほおずき尽くし」と題された二点が、特に可愛くて気に入りました。これを絵葉書にしてほしかった(笑)。

 世紀変わって1920年代。『少年倶楽部』編集長であった加藤謙一氏が、三越のおもちゃ売り場でドイツ製の紙でできたおもちゃを目にし、そこから少年雑誌の紙製組み立て立体ふろくが作られるようになったそうです。その流れがたくさんの現物資料で解説されていました。

 日本のふろく文化にインスピレーションを与えたものとして、19世紀末から20世紀初頭のヨーロッパの紙おもちゃも、ひとつのケースを占めるくらいのまとまった量が紹介されていたのは嬉しい驚きでした。絵すごろく、切り抜いて組み立てる「世界のおうち」などがあります。

 二階は少女雑誌コーナーで、大半が『りぼん』、一部は『なかよし』のふろくです。かつては鉄道輸送のために材質に規制があって、紙しか認められなかったけれど、時代が変わって規制がなくなり、ふろくの内容に大きな影響を与えていったそうです。金属製のストラップにアクセサリー、プラスチックのケース、マニキュアなど、最近のふろくは本当に豪華ですよね。

 中原淳一、内藤ルネ、高橋真琴、乙女ちっく、『ときめきトゥナイト』に『キャンディ・キャンディ』『ちびまる子ちゃん』……。後追いで好きになったものもありますが、自分が通ってきた思い出の文化圏にかなり合致しているので、懐かしくも甘酸っぱい気持ちになりました。

 少女のころはふろくを集めたり交換したりして楽しみ、大人になった今はたまにふろくを作ったりもしています。雑誌の別冊に書く記事や、DVDの封入解説書も、ある意味「ふろく」ですから、私の人生ふろくとともに、ともいえるかもしれません(笑)。

 ふろくが好きな方、少女漫画や少年雑誌に思い出のある方、子ども文化に興味がある方には楽しめる展覧会と思います。12月24日まで開催中ですので、折を見てお出かけください。

少女雑誌ふろくコレクション
弥生美術館 中村 圭子・外舘 惠子編『少女雑誌ふろくコレクション』


 図録は一般書店でも購入できます。タイトルのとおり1960〜1990年代の少女雑誌、特に『りぼん』ものの図版が充実していて、ふろく製作者のインタビューなど貴重な記事も載っています。
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2007年06月10日

文化学園服飾博物館『ヨーロピアンファッション展』

 新宿、文化学園服飾博物館で開催中の「ヨーロピアンファッション展」を見てきました。

 http://www.bunka.ac.jp/museum/hakubutsu.htm

 最近公開された映画『マリー・アントワネット』をイメージしたものか、18世紀から20世紀にいたるまでの「ローブ・ア・ラ・フランセーズ」または「ロココ風」ファッションがメインの展示です。たいへんすてきでした。

 背にマントのようなひだがあったり、胸に三角布+編み上げリボンだったり、ヒラヒラの袖だったり、緞帳のようにたくしあげたオーバースカート「ポロネーズ」だったり。「お姫様ファッション」という時に想像するまんまのドレス群です。高橋真琴さんの描くシンデレラの世界!

 「お姫様」は時代を問わず女性のあこがれであったらしく、当時から現在にいたるまで、「ロココ風」のディテールを取り入れたスタイルは繰り返し流行しています。説明パネルも詳しいので、それぞれの時代にあった形でリバイバルしている様子が手に取るようにわかります。

 展示は二部構成になっていて、2階では19世紀から現在までの女性のドレスを時系列順にコンパクトに展示してあります。こちらもたいへんわかりやすく、おすすめです。リージェンシー、ロマンチック、クリノリン、バッスル、アールヌーボー……。『エマ』のケリーさんやオーレリアさんが若いころに流行ったファッションや、グレイスやエレノアやミス・アンソンに似合いそうなドレスがいっぱい。『Manor House』に名前だけ出てきた「ホブルスカート」の実物にも会えます。2階だけで500円といわれても、個人的にはとっても安いと思います(笑)。

 古い時代のドレスを着たマネキンは小柄につくってありますが、1890年代に突入したとたんに突然背が高くなり、威圧感満点になります。女性のおかれた社会状況の変化と考え合わせると非常に興味深いです。

 6月13日までと終了期限がせまっておりますので、興味のある方はお早めにお出かけ下さい。
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2007年05月01日

渋谷・めがねの博物館

 渋谷のどまんなか、アイリスメガネの6・7階に「めがねの博物館」があります。たまたま近くに行く機会があったので見学してきました。

 http://www.iris-megane.com/glasses/

 展示してある数は多くはないのですが、17〜19世紀の本物のヨーロッパの眼鏡が、構造や特徴ごとにぎゅっと濃縮されており、かなり見ごたえがあります。入場無料なうえ、貴重なコレクション群は撮影自由。ふとっぱらです。すばらしいです。たとえば……。

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 (エマさんがかけそうな)19世紀の眼鏡。

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 つるがなく、鼻にはさんでかけるタイプの眼鏡。国別・デザイン別にいろいろそろえてありました。

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 19世紀には、すでにリムレスのデザインがあったんですね〜。

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 鼻眼鏡をかけた女性。

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 貴婦人御用達の柄付き眼鏡。

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 ほかに、サングラス、望遠鏡、オペラグラス、中国の初期の眼鏡(レンズは水晶!)、もちろん日本で売られていたものなども、たくさん紹介されていました。

 惜しいのは、たまたま出していなかったのでしょうが、片眼鏡が見当たらなかったこと。きっと倉庫の奥には山のように収蔵されているにちがいないですよ……。

 眼鏡好きのみなさまはぜひ、何かの折にお訪ね下さい。
posted by rico at 00:17| 散歩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月14日

ブルーノ・タウト展

 ところで最近、ワタリウム美術館の「ブルーノ・タウト展」を見てきました。

 http://www.watarium.co.jp/exhibition/index.html

 建築の世界にはたいへんうといのですが、絵や写真や手紙、日用品デザインの実物、舞台美術などさまざまなものが集められていて、楽しんで鑑賞できました。

 アルプス建築、惑星建築の原画が印象的でした。高い山の中にあるクリスタルの家、その前にはたくさんの橋と風琴、とか。星の中に建築、とか。山ごと建築、とか。思想を表現するためのイメージ画、ユートピアの世界。細い描線そのものが、はかない理想をあらわしているようです。

 墨で描かれた日本の友人への手紙には、人間的なところも垣間見えて興味深いです。手紙自体も墨絵のイラストが織り込まれて何か可愛い。

タウトが撮った
酒井 道夫 沢 良子『タウトが撮ったニッポン』

 地下のショップで小さな写真展があって、こんな本に釘付けでした。1930年代、日本に滞在していたタウトさんがちっちゃなカメラで撮った庶民の日常生活。ハチ公(存命中)もいますよ!

 それから、これも。

小遊星物語
パウル・シェーアバルト 種村 季弘訳『小遊星物語―付・宇宙の輝き』

読みたくなりました。
posted by rico at 20:38| 散歩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月03日

横浜(ラーメン食べすぎ)散歩

 仕事が一つ片付いたので、横浜に行ってきました。個人的な調べ物のために、博物館へ行くつもりで……。

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 と、いいつつ、いきなりラーメン(笑)。新横浜のラーメン博物館です。いえ、入場券があったもので、つい。一杯目は「荻窪・春木屋」のミニワンタン。とっても美味しかった! 魚のダシが香ばしくもまろやかで、しつこくなく。うまうま。

 本当はもう一杯、別のお店でミニサイズをいただいたのですが、いまひとつ好みでなかったので忘れることにします。

 JRで桜木町へ移動し、テクテク歩いて県立横浜歴史博物館へ。1897年に横浜から各地を旅したというアメリカ婦人ウィリアム嬢の記録が面白かった。内地旅行免状とか。制服姿で撮影したメイドの記念写真も一枚だけありました。ぜんぜん知らない人ですが、資料でよく見かける服装そのままなので、なんとなく、思いがけない場所で旧友に会ったような気分に(笑)。黒のドレス、白いキャップとカフスとエプロン、付け襟はナシで、ドレスからそのまま立ち上がってる風の黒いスタンドカラーでした。

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 馬車道でガス灯を眺めます。まだ明るい時間で、火は入っていませんでした。それに、本当はもっとたくさんあったらしいのに一つしか気づかなかった……。今度は夕暮れ時に合わせて行ってみることにします。

 そのままガンガン歩いて都市発展記念館へ。

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 展示物はこじんまりですが、中庭のガス灯がなかなかステキ。グラスゴーから取り寄せて使われていたのを再現したものだそうです。灯心はおそらくガスマントルかと思います。

 近くのカフェでお茶休憩のあと、新横浜に戻り、ラ博に再入場して懲りずにラーメン。

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 からみそが売りの「龍上海」。辛い、うまい、こってり。青海苔が美味しい。美味しいけどおなかいっぱいで、しばらく動けませんでした。

 食べすぎの一日でした……。
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2006年05月17日

お出かけ日記

 あっちにふらふら、こっちにふらふら。

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 豪徳寺の招き猫。人気者です。

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 原種バラ。「ローザ シネンシス ジャクイン レッド」というそうです。アップで撮ってますが、5センチもない可愛らしい花。

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 箱根「暁庵」でおそば。たいへん美味しかったことです。

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 その向かいにあったパン屋さん。クロワッサンが美味しいです。食べ倒しました。

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 宮ノ下のベルギーレース専門店「箱根光喜號」にて、100年前のカードを発見。これは1904年の消印が入ってるお気に入りの一枚、でも何が書いてあるのかわかりません。
posted by rico at 00:13| 散歩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする