土曜日の講座でお配りしたレジュメの一部。(各種の資料をもとに自分なりの考えを入れて作ったものですので、教育・研究目的や個人的な資料としてのご利用はかまいませんが、商用利用についてはご相談ください) pic.twitter.com/tRPatZQ0UO
— 村上リコ (@murakamirico) 2015, 10月 26
時間があまったらお見せするつもりで念のため持っていった19世紀のマナーブック、下僕(フットマン)用の仕事マニュアル、1918年の称号運用ガイド。 pic.twitter.com/9gjBhtBbX7
— 村上リコ (@murakamirico) 2015, 10月 25
今回は発売元のNBC ユニバーサル・エンターテイメントにも許可を得て、ドラマ『ダウントン・アビー』の画像や映像を参照しながらお話をすすめました。まず、当時の3つの階級とそれぞれのグループに代表される考え方(とみなされているもの)、キャラクターがどの階級に属するのか、それによってどのような性格付けがされているのか、どんなところにそれが表われているのか……というようなところを考察し、次に複雑な貴族の称号と呼称について、ドラマの内容に絡めて解説しました。さらに、爵位と財産の相続、長子相続と限嗣相続と厳格継承財産設定と女相続人と……などなど、ねっとりやっていたらあっというまに時間切れが近づき、最後の家事使用人のあれこれについてはちょっと駆け足になってしまって失礼しました。ですが、どうしてもお伝えしたかったところについてはなんとかできたんじゃないかと……。
いろいろといたらないところもあったかと思いますが、何かしら得るものがあったならさいわいです。ご来場いただいたみなさまには深くお礼を申し上げます。
※※※
また、その1週間ほど前の10月16日には、東銀座のArt Gallery M84にて、石井理恵子さんと共著で9月に出版した『ヴィクトリア時代の衣装と暮らし』関連のイベントにも参加しました。同書のなかで、ファッション史や階級別服装の解説挿絵を描きおろしてくださった松本里美さんの、銅版画の個展『CURTAINカーテン/inside & outside stories』会場でおこないました。トム宮川コールトンさんによる取材写真のスライドショーを見ながら、松本&石井&村上でトーク。
当日の様子は以下でどうぞ。
松本里美さんのブログ
http://eggdays.exblog.jp/25003384/
石井理恵子さんのブログ
http://britcat.blog.so-net.ne.jp/2015-10-18
おしゃべりは得意でなくて、なんだか申し訳ないほどあわあわした感じになっていたような気がしますが(わたしはね)、それは置いといて、写真と銅版画と、お茶とお菓子とワインですてきなひとときになったんではないでしょうか。こちらもご参加くださったみなさま、ほんとうにどうもありがとうございました!

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