2009年06月25日

DVD『黒執事VI』発売中です。

 TVアニメーション『黒執事』、第二期製作決定おめでとうございます。

B001VJARP2
『黒執事 VI【完全生産限定版】 [DVD]』

 一期のときに脚本を1本書く機会をいただいたのですが、その第十六話が収録されているDVDが発売になりました。

 シェイクスピアの『リチャード三世』などで知られる、少年王エドワード五世とその弟の悲劇を下敷きにしたオリジナルストーリーです。見ていただければ幸いです。

 この巻に特別付録としてついてくるブックレットには、枢やな先生によるキャラクター原案イラストが掲載されています。たいへん可愛いのでおすすめです。

 パッケージの中に毎回封入される冊子の方では、各巻1ページずつ、舞台背景を紹介するコラムを担当しています。どんな内容を書いたか、以下にちょっとだけ紹介してみます。
続きを読む
posted by rico at 00:38| 仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月28日

水出しアイスティーの罠

 こちらは雨がふったりやんだりです。いかがおすごしでしょうか。

090528.jpg

 ちょっと暑くなってきたなと感じるような季節になると、そのへんにあまっている袋の口のあいた紅茶葉を、てきとうにお茶パックにつめて、麦茶用のガラスポットで水出しアイスティーをいれます。だいたいの目安は、普通サイズのポットにリーフティーをティーメジャースプーン4〜5杯というところ。濃い目がおいしいです。ホットだとちょっと香りが強く感じたフレーバーティーなんかも、アイスだとすっきり飲めたりします。中国茶でも日本茶でもいけます。

 でも、この水出しアイスティーをつくりだすと、なぜかとたんに急激に気温が冷え込んでしまうというジンクスがあるのです(うちでは)。

暑いなあ

アイスティーつくる

できたころには世の中も冷えてる

飲むと寒い

アイスティーやめる

また暑くなってくる

アイスティーつくる

気温下がる

飲むと寒い

(以下エンドレス)


 どうしてもアイスティーがのみたくなってしまう境界線の温度のようなものがこの世には存在して、しかし気温カーブ的にはそのラインに達するとあとはさがっていくだけみたいな、何かそういう仕組みとかなんでしょうかね。

 本格的に夏がくればこんな事態もなくなるし、今だけの悩みなんですけどね。
posted by rico at 15:51| メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月24日

『ヒストリーボーイズ』(2006年)

B001O2XT7E
『ヒストリーボーイズ [DVD]』

 たいへん良かったです。

 1983年、英国北部の町シェフィールド。校長の意欲は高いが庶民的な雰囲気の漂う学校(グラマースクール)で、名門オックスフォード/ケンブリッジ大学進学組に集まった男子生徒たち。文学を愛する知識豊かな老教師へクター(セクハラ)や、対照的なまでにテクニカルでロジカルな若き教師アーウィン(こちらも実は……)、女性教師のドロシーたちから、多くのことを学びながら合格をめざしていく。アラン・ベネット脚本、ニコラス・ハイトナー監督。

 基本ラインは受験勉強して合否がでるまでのお話なのに、なんでこんなに面白いのか!

 もともと高い評価を受けた戯曲作品で、役者は舞台初演時のキャストだそうです。セリフのひとつひとつが輝いていて、呼吸もぴったり。歌のように詩のように調子よくポンポン会話が進みます。

 実際、音楽・映画・文学・思想・詩の引用が多い作品で、気づかなくても問題なく見られますが、細かく調べていったら楽しそうです。古い映画のワンシーンを生徒たちが即興で演じて先生にあてさせたり、ことあるごとに詩や警句を口にしたり。トマス・ハーディの『鼓手ホッジ』の朗読と解釈を行うシーンが印象に残りました。

 八〇年代ミュージックにはそんなに詳しくないのですが、BGMとしてジョイ・ディヴィジョンとかスミスとかの代表曲が選ばれていたようでした(好きな方にはぐっとくるのでは)。そういう同時代的な描写と、老教師じこみの古い流行歌を歌うシーンなどの対比具合にも、文化が移ろっていくこと――体内にとりこみ、自分なりに消化して、次の世代に手渡していくこと――という主題があらわれていたと思います。

 登場人物それぞれの背景と役割を、ちょっとステレオタイプな匂いがしてしまうくらいにきっちり割り振ってあるところに興味深いものを感じました。「ヘンリー八世に破壊された修道院の廃墟」に遠足に出かける場面では、「敬虔なキリスト教信者」「同性愛者」「ユダヤ教」「イスラム教」の立場からサクサクとコメントしながら見物していきます。それでその会話の背後のビジュアルときたら、もう、たまらん美しさ。ロケ地はファウンテンズ・アビー!あこがれの世界遺産にバス遠足ですよ。どれだけ贅沢なの、と羨望です。

 とはいえ、教育論、歴史とは、などのかたい話題で終始するわけではぜんぜんなくて、生徒たちは(先生たちも)みんな自分たちの個性に即して楽しんだり悩んだりしながらいきいきと日々をすごしています。そして――男子高校生たちの青春群像、となったら、必然的に恋愛話はかかせません。本作では女の子関係はおきまりのシモネタトークとちょっとしたチャレンジにかぎられ、主要なドラマは同性愛。リーダー格のデイトン君がアーウィン先生に迫るシーンは、何かいろいろすごかった。身体的接触はないのに(むしろひっきりなしに距離を取り直す感じ)、たいへん色っぽかったです。「眼鏡は最後だ」のセリフで、一緒に見てた人と顔を見合わせて爆笑してしまいました。何の最後なのか、眼鏡がどうなるのか、ぜひDVDでご確認ください。

 エンディングロールはルーファス・ウェインライトのけだるい歌声でしっとり。いいなあ。合うなあ。最後までごちそうさまでした。

B000IU3XXS
『The History Boys』
Original Soundtrack

 ぜんぜん関係ない話ですけど、スポーツの話が好きなラッジ君、耳の大きさといい濃い目のなまりといい、前に習っていた英語の先生に雰囲気が似てて、出てくるたびに顔が浮かんで困りました(笑)。
posted by rico at 15:34| 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月21日

「ドラゴンマガジン2009年07月号」執事特集

B0029EYNNK
「DRAGON MAGAZINE (ドラゴンマガジン) 2009年 07月号 [雑誌]」

 P204〜の「執事天国」、アタマから5ページ目までの執筆と、素材の提供をしました。

 十九世紀後半〜二十世紀前半の英国の執事について解説しています。家令、従者、日本の華族や現代の状況にもちょっとだけですが触れていたり。『黒執事』公式サイトの解説ページでまとめたものより、もう少し総合的に、やや詳しく、自由な感じで書かせていただいちゃいました。

 『ヴィクトリアンガイド』以降、ガイドブックや考証系のお仕事をする中で、コツコツと蓄積してきた資料の一部をあらためて使う機会がいただけて嬉しかったです。まだまだ書き足りないので、こういうものがほしい編集さんはどうぞご連絡ください(笑)。

090521_01.jpg

(↑今回の記事に使った資料――ではなくて、「ファントムハイヴ倶楽部」会報の「執事服特集」を書いた時に撮ったもの。かぶってるものもあります)

4829133368

手島 史詞『影執事マルクの手違い (富士見ファンタジア文庫)』


 ちなみにこれは『影執事マルク』という小説シリーズの関連記事です。フロンティア消滅後のアメリカをモデルにした国に、奇妙にもヨーロッパ風のお屋敷が存在するという、ひねりのきいた面白い世界観のファンタジーバトルもの。……記事のほうは自分の得意分野に引き寄せてしまってますが、すみません。登場キャラクターでは庭師の人が好みです。お屋敷の謎がどう明らかになっていくのか気になりますね。
posted by rico at 11:45| 仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月14日

ティーサロン・ジークレフ

090514_01.jpg

http://www.gclef.co.jp/
http://www.gclef.co.jp/shop/kitijoji.php

 吉祥寺を通りかかったついでに、ジークレフ・ティーサロンに行ってきました。

 茶葉の直輸入店から始まったお店です。以前は近所に住んでいたので直接買いにいけたのですが、引っ越してしまった今はネット通販を利用してます。もともと良心的な値段のうえ時々セールもしてくれるし、説明文がたいへん秀逸で想像力を刺激されるので、つい買いすぎてしまいます。でも、何を買ってもだいたいおいしいので安心安心。他にも好きなお店はありますが、ふと気づくと戻ってきています。帰巣本能というやつかしら。

090514_02.jpg

 この吉祥寺のティーサロンは昨年四月にオープンしたもの。紋章のステンドグラスが入った赤い扉を開いて、ランチタイムに入店です。

090514_03.jpg

 お店の中はなんだかブリティッシュパブ。前に入っていた店のままなんでしょうね。暖炉もありました。ものすごい落ち着きます。

090514_04.jpg

 おかず系ワッフルプレート1050円。豆とチキンのマスタード風味、サラダ、スープ、ミニデザート(いちごのムースかな?)。もちろんフルサイズのポットティーもつきます。しばし目で堪能。あー。こういうの弱いんですよねー。幸せー。安い幸せです。かりっとふわっとのワッフル、おやつ系もおいしそうだ〜。

090514_05.jpg

 小ぶりで柔らかいスコーン。添えられたプリザーブが幸せ。

090514_06.jpg

 紅茶はポットでたっぷり3杯入ってきます。コージーをかぶせてあって最後まで冷めません。私はアッサム、猫丸さんはダージリン。農園ものだったけど名前は忘れちゃった。茶葉は入ったままなので、だんだん濃くなっていきますが、注ぐたびにミルクの量を増やして味の変化を楽しむのもまたよしです。

 次はぜひティーパフェに挑戦したいです。
posted by rico at 23:00| 散歩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月08日

科学技術館で自転車ざんまい+工芸館

 先日、都内の北の丸公園にある「国立近代美術館 工芸館」と「科学技術館」をはしごしてきました。

090508_01.jpg

 http://www.momat.go.jp/CG/introduction.html

 まずは工芸館へ。個人の邸宅ではなくて、陸軍の司令部庁舎として1910年に建てられた施設を、改修・再利用しているものです。詳しい来歴は公式サイトへどうぞ。

090508_02.jpg

 簡素ながら威厳のある、なかなかすてきな西洋館です。左右対称のE字型の構造に赤レンガ。雰囲気あります。周囲に確保されたスペースが小さいので、デジカメでは全容をとらえきれませんでした。

090508_03.jpg

090508_04.jpg

090508_05.jpg

 堂々とした車寄せから入ると左側に受付っぽいスペースがあり、中にはりっぱな玄関ホールがあります。ここまでは写真撮影OKだったので、あちこちにカメラを向けてひとしきり楽しみました。

 展示内容は「花」をテーマにした工芸品を集めたものでした。「練上梅花文」という様式の器がとてもきれいで気に入りました。この展覧会は今月10日の日曜日まで。5月16日からはアール・ヌーヴォー展に入れ替わるようで、それも気になります。建物の感じにもぴったりだし、また行こうかな。

 さて、次は科学技術館(外観とりわすれた!)。

 http://www.jsf.or.jp/

090508_06.jpg

 http://www.cycle-info.bpaj.or.jp/japanese/

 一番の目当ては「自転車広場」です。科学技術館はいろんなジャンルの企業や団体がテーマ別に展示を出しているミニ博覧会みたいな感じの博物館なんですが、ここは(財)日本自転車普及協会によるもので、ヨーロッパの十八世紀にはじまる自転車の歴史を見学することができるんです。以前から気になってたんですが、やっと来ることができました。

090508_07.jpg

 十九世紀の自転車、といったとき、まっさきに想像する自転車といえばやっぱりコレでしょう! 英国のジェイムズ・スターリーとウィリアム・ヒルマンが1870年に開発したという「エアリアル」。この博物館ではアメリカでの通称「オーディナリー」として展示されてました。英国内では「ペニー・ファージング」という愛称で親しまれた、という経緯が『図説ヴィクトリア朝百貨事典』(オススメ!)に載っています。

090508_08.jpg

 それまでに比べてかなりスピードが出るうえ、乗る位置が高いので、かなり危険な乗り物だったようです。

090508_09.jpg

 今の自転車とほとんど変わりない構造が出来てきた「セーフティ」。これは1900〜1901年ごろ、特に女性向けに作られたもので、ペダルの位置を低くして「またがってる」感をなくすようにしたり、長いドレスを巻き込まないように後輪にネットがかけられていたり、いろいろ工夫がされています。

 そんな感じで、他にもいろいろ実物が展示されてて楽しいところでしたので、機会があったらぜひお出かけください。

4309726658

谷田 博幸『図説 ヴィクトリア朝百貨事典』

4480687696

増田 彰久『西洋館を楽しむ―カラー版』
posted by rico at 20:45| 散歩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月18日

『Dr. HOUSE』地上波放映決定!

house
Dr. HOUSE/ドクター・ハウス シーズン1 DVD-BOX1


house1_2
Dr. HOUSE/ドクター・ハウス シーズン1 DVD-BOX2


 ヒュー・ローリー主演、アメリカの医療ミステリードラマが地上波・日本テレビで放映されます。やっほー! あの眼光と毒舌が全国のお茶の間で(深夜だけど)。すごく面白いドラマなので、みんな見て!

 日テレ『Dr. HOUSE ドクター・ハウス』公式サイト
5月5日(火)スタート
毎週火曜日
25:59〜26:54 放送

 1話完結型の謎解きモノですから、途中からでも(だいたい)大丈夫。とはいえ、ファーストエピソードはもともとパイロット版であったらしく、それだけに、ハウスという一筋縄ではいかないキャラクターの大切な行動原理や、作品の魅力のほとんどがぎゅーっとつまっています。ぜひこの機会にアタマからどうぞ。

 ※追記

 まずはDVD公式サイトの予告編を見てみてください。
 ショートバージョン、ロングバージョン、ヒューのインタビューあり。(wmvです)

http://www.universalpictures.jp/sp/drhouse/movie.html

 前に書いた記事はこのへんこのへんにあります。

 ヒューのことになると、なんか胸がドキドキしてうまくまとまらず、ちょっと書きかけてはつい自重してしまうんですが(笑)、ぜひ応援していきたいです。